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  • 2019.03.11

「サルコペニア」筋肉が無いのは問題です。


街を歩いて道行く人を見渡すと、線の細い方を多く見かけます。

身体が細いという事は、程度によっては健康に良くないです。

特に今の若い人たちは細いという事が一つのステータスにもなっている気がします。

また、中高年層の方も「徐々に筋肉が減ってきて細くなってきた(お腹はさておき)」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

今回は「サルコペニア」という状態を説明したいと思います。

なぜサルコペニアを記事するかというと、高齢化が進む日本では急速にこの数が増えると考えられ、若年層でもこの状態の人や予備軍が多いな~と感じるからです。

ここ数年、医学界でかなり広まってきています。あと数年で一般の方々も認知するワードになると思います。

サルコペニアはわかりやすくいうと、筋肉量と筋力が著しく低下した状態、の事を言います。

 

サルコペニアのリスク

まず歩く事が難しくなります。自分の脚で歩くのが困難になるので、生活の質を著しく低下させます。

また、筋力が無いので少しのフラツキ、他人との接触、躓きで転びやすくなります。

サルコペニアの人は併せて骨の密度も少ない事が多いので、結果として転倒骨折をしやすくなります。

筋力が低下するため、立ち上がる事も億劫になりますし、最終的に立つことも出来なくなります。つまり、「要介護」状態です。

筋力&筋持久力がないので、すぐに疲れやすくなるという事ですね。

筋肉量がないので免疫力も弱く体調不良になりやすいです。

最後に、死亡率が上がります。

 

サルコペニアの基準は?

サルコペニアを判定する基準は最近(2014年)出来ています。

以下はAWGSの基準です。※アジア人向けです

  1. 歩行速度が0.8m/s以下、握力が男性26kg、女性18kg、未満である。
  2. SMIがそれぞれ男性は7.0kg/㎡、女性は5.7kg/㎡、未満である。

1、2を両方満たせば確定、どちらかだけだと非サルコペニアとなっていますが、実際グレーゾーンだと考えられます。

※SMIとはBMIの脂肪を取り除いたもので、筋肉量を表す指標と考えてください。

私自身はどちらか当てはまれば確定にした方が良いと思っています。
また、上記の数値を測定せずともよく街中でみかける所謂「ガリガリ」の状態の人、歩く速度が非常に遅い人、これはサルコペニアになるはずです(少なくともグレーゾーンにはなる)

歩行速度は、横断歩道を青と同時にヨ-イドンで渡って、青のうちに渡りきれない人はほぼアウトです。

この写真はとある芸能人のものですが明らかに細すぎで、2.の筋肉量においては確実に基準値を下回っています。このくらい細い人、たまに街でも見かけますよね?ひょっとしたら周りの友達にもいると思います。

是非、ウチのジムに来て改善して頂きたいくらいです。

ちなみにこの方の体型に関しては、「細い事が美徳」という風潮の日本でも、評判はあまり良くないようです。代謝も悪いので肌の質もかなり悪いです。やはりこれでメディアに出ているわけですから色々可哀そうに思います。

 

サルコペニアの原因は何なのか?

なぜサルコペニアになるのか、原因を挙げていきます。

加齢:年をとると徐々に筋肉が増えるよりも減る量が多くなるので徐々に細くなってきます。

廃用:使わない筋肉は無くなるということです。寝たきりや不活動、無重力空間は特に筋肉を喪失します。

栄養不足:若い人は大体コレです。高齢者や病気の人も栄養が原因の一つになることが多いです。筋肉が栄養として使われるので筋肉量は減ることになります。

病気:癌や筋肉の病気などは炎症や萎縮で筋肉が分解されます。これも筋肉が栄養源としてとられる事になります。特に癌はサルコペニアを促進させます。

外傷:怪我も損傷箇所を修復するために栄養を患部に回すので、筋肉は栄養不足状態になります。ベッドに固定されるような大ケガは廃用にもなります。

廃用性症候群は筋肉に重力があまりかからないために筋肉が萎縮して痩せていく事です。使わなければ身体が筋肉は不要と判断し、エネルギー源として溶かしていくわけです。

 

どう改善したら良いのか

これには「運動」と「栄養」しかありません。

心理的障壁もあるかもしれませんが、その場合細ければ良いという概念が間違っているという事の再構築から始める必要があります。

適切な運動で安全に負荷をかけ、筋力を高め、同時に栄養を摂って筋肉量を増やしていくと改善します。

廃用にあるように重力がかかっていないから痩せる訳で、逆に重力をかけてあげればよいのです。つまり筋力トレーニングという事になります。

食事の量を食べるのが難しい場合はサプリメントやその他の手段も検討します。強力な栄養療法で状態を改善させる事になります。

だってほっといたら要介護になるのですから。
私のクライアントには癌の術後の患者さんが複数名いらっしゃいます。皆高齢者です。筋肉量を増やすのは一般人成人以上に困難です。しかし、充分に筋力は向上し、筋肉も増えています。脱サルコペニアを達成しています。既に同年代の高齢者より体力があり、完全に自立して生活出来ています。

癌患者の、しかも高齢者が素晴らしい結果を残せるので、若い人や、重い病気が無い中高年層の人はもっと簡単に筋肉・筋力は付ける事が出来ます。

運動と栄養を重視し将来困らないように予防しましょう。

それでも困った人は私に相談してくださいね。

 

コチラもあわせてご覧ください↓

筋肉を増量させるには-運動編-

筋肉を増量させるには-栄養編-

筋肉を増量させるには -サプリメント-


【参考文献】

サルコペニア:定義と診断に関する欧州関連学会のコンセンサスの監訳とQ&A

-追記-

でも、やっぱり本当にヤバくならないとやらない、痛い思いをしないと動かない人間って不思議。


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