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  • 2018.11.16

目の前で人が倒れた時の対処法

目の前で人が倒れる場に遭遇したことはありますか?

また、その時に何が出来ますか?

 

私は今年だけで3回ありました。

心肺停止が2回

貧血が1回

※貧血はその場で直ぐに回復

 

いずれも突然のことで凄くビックリしました。

テンパってしまい何をしたらいいのか一瞬分からなくなりました。

自分の心拍数もみるみる上がり息が苦しくなりました。

 

そこで今回は実際に私が経験したことを踏まえて、日本赤十字社の一時救命処置の手順を記載していきます。

私の経験が少しでも皆様の役に立てれば幸いです。

 

①周囲の確認

先ずは傷病者の元へ安全に行けるかどうか周囲を確認します。

自分の身の安全が確保できない限り処置は行えません。

 

②全身の観察

大出血やあきらかな身体の変形等、確認をします。

 

③意識の確認

傷病者の横に膝を着き方を叩きながら「大丈夫ですか!?大丈夫ですか!?」と呼びかけます。

呼びかけに反応をしません。

※傷病者の身体をいたずらに揺すらないように注意

 

④協力者を求める→AEDと119番通報

近くにいる方へAEDと119番通報をお願いしましょう。

ただし、近くに協力者がいない場合は救助者が119番通報をし、近くにあればAEDを用意します。

 

⑤呼吸の確認

胸の浮き沈みもなし、呼吸も感じられない場合は意識なしと判断します。

 

⑥胸骨圧迫

胸の中心を両手を重ねて手根で30回圧迫します。

1分間で100-120回の速さで、5㎝胸が沈むくらいの強度で絶え間なく。

30回圧迫した後は人工呼吸。

片方の手で頭を押さえ、もう片方で顎を挙げ空気の通り道をしっかり作りましょう。

キューマスクがある場合はキューマスクを装着しキューマスク越しに2回息を吹き込みます。

※人工呼吸の意志や技術があれば行うが、出来ない場合は胸骨圧迫のみを行いましょう。

 

⑦AED到着&AED装着

AEDが届いたら開けて電源を入れましょう。

物によっては明けたら勝手に電源が入るものもあります。

傷病者にAEDのパッドを付けるまでは(心電図の解析が始まるまでは)絶え間なく胸骨圧迫をしましょう。

心臓を挟むようにパッドを装着します。

 

⑧心電図解析→電気ショック→

救助者は手を止めて傷病者に触れない。

「電気ショック必要あり」と流れたら指示に従い救助者に触れずに合図を待って電気ショックを行う。

 

⑨胸骨圧迫&人口呼吸→心電図解析→電気ショックを続ける

救急隊に引き継ぐまで、普段通りの呼吸が戻るまでサイクルを続けましょう。

AEDの音声ガイダンスに従います。

 

私の場合はここで救急隊が来ました。

直ぐに救急隊による救命処置が行われました。

そして受け入れ先の病院が決まるまで聴取

(いつ倒れたのか・倒れたところを見た人がいるか・処置内容・・・etc)

道路や河川敷の場合は警察による聴取も行われます。

※事件性の有無の確認

 

搬送先の病院ではICU等で処置を受けます。

 

私が経験したケースでは、その後、傷病者のご家族から連絡があり、無事一命を取り留めたとのことでした。

その場で意識を戻す方もいれば、意識が戻らず2日や長くて1週間も寝たきりの方もいらっしゃいます。

そして残念ながら亡くなってしまう方もいらっしゃいます。

 

呼吸が止まってから1分で10%、救命率が下がると言われています。

また、脳に酸素がいかない事で後遺症が残ってしまうケースもあります。

 

後遺症が無く心肺蘇生をする為に、可能な限り早く適切な処置を行うことが大切です。

1分という時間は直ぐに過ぎていきます。

 

目の前で倒れた方に一番早く処置を出来るのは目の前にいるあなたです。

 

救急法は消防署や日本赤十字など様々な団体で講習会を受ける事が出来ます。

家族や友人、大切な人を守る為にも講習会へ参加されてみては如何でしょうか?