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  • 2019.03.18

アメリカでナトリウム(塩分)とカリウムの食事摂取基準が更新されました

アメリカにおいて、ナトリウム(塩分)とカリウムに関する食事摂取基準が2005年のものからアップデートされました。The National Academies of SCIENCES ENGINEERING MEDICINE

 

ナトリウム

  • ナトリウムの適正摂取量は成人で1,500㎎未満と現状維持
  • 慢性疾患リスク低減摂取量(疾患を起こりにくくするための摂取量)として、1日あたり2,300㎎以下に抑えるよう勧められた

カリウム

  • カリウムの適正摂取量は性別およびライフステージグループ(年齢)に基づいて、1日当たり2,300から3,400 mgの範囲。この報告における摂取量は、2005年に確立されたものよりも低くなっている。

 

米国とカナダの人口の大多数が慢性疾患リスク低減摂取量(疾患を起こりにくくするための摂取量)を超えるレベルでナトリウムを消費しているため、ナトリウム摂取量を減らすための解決策を見つける必要がある。

 

日本においても、塩分は控えましょうと健康診断等でアドバイスされることが多いと思います。

ナトリウム(mg)×2.54÷1,000=食塩相当量(g)

なので、米国・カナダ人にとっては、食塩を1日5.8g未満に抑えるよう勧められています。

 

日本においては厚生労働省より以下の通りとなっております。

3)生活習慣病の予防を目的とした「目標量」を充実したこと。

  ・ナトリウム(食塩相当量)について、高血圧予防の観点から、男女とも値を低めに変更。

     18歳以上男性:2010年版 9.0g/日未満 → 2015年版 8.0g/日未満

18歳以上女性:2010年版 7.5g/日未満 → 2015年版 7.0g/日未満

 

日本の方が米国に比べれば少し緩めの設定になっているようです。

 

塩分は気を付けていても結構な量を摂取してしまうので、「充分に抑えるぞ」といった意識でちょうど良いのかもしれません。(それだけ現代の食事は美味しく美味しく美味しくなるように設計されているという事ですね。)

併せて、カリウムにはナトリウムの排泄を促す作用があるので、これを上手く摂っていく必要があると考えます。

つまり「野菜、海藻、豆類、果物を取り入れましょう」となります。

カリウムは生鮮食品に多く含まれるので、加工・精製されたものよりも天然モノを積極的に取り入れたいですね。