夜間の熱中症に注意しましょう
今年の夏は少し遅めにやってきそうですね。
梅雨がとても長く感じます。
夏が来る前に熱中症の啓発ブログです。
これから毎日30度越え、もう少し経てば35度を超えてくる日も多くなってくると思います。
厚生労働省がまとめた2016年7月1日~8月31日の熱中症入院患者数では、様々な報告が挙げられています。その中でも
- 71~90歳で患者数が増える
- 夜間でも12.1%もの発症がある
- 屋内で42.2%も発症している
この3点は特に気を付けたい点です。
まず、高齢者が熱中症にかかりやすいというのは、知っている方も多いでしょう。
が、これは若い人が知っている事実であって、自覚している高齢者は少ないのではないでしょうか。
親族、知人の高齢者にぜひ伝えて頂き、「一緒に」予防策を講じてほしいと思います。
夜間で12.1%もの発症があります。
11から50歳までの若い人達全体の発症数は229人です。
仮にその12.1%として、27人は夜間に発症しているという事になります。
若い人でも夜間の熱中症には気を付けなければならないと感じます。
42.2%は屋内で発症しています。
部屋の中にいるから大丈夫だろうと考えていてはダメだという事です。
これらの予防にクーラーは欠かせないと思います。
電気代を気にするよりも、健康を守る方が重要なので、日中も夜間も自宅にいる時はつけっぱなしにすることをお勧めします。
特に夜間は朝起きるまでずっと付けておきましょう。
これには理由があります。
日中に温められた暑い空気が、家の壁の中に溜まっています。それが気温が下がってきた夜に部屋の中に放熱されてきます。なので、室内は日中までの暑さには届かないにせよ、室温はある程度高いままで維持されます。
これが熱中症が夜間にも多い原因の一つです。
夜間のクーラーが寒いという方は掛け布団で調整しましょう。設定温度は27度以下~25度にすると良いとされています。
扇風機は使うのなら身体には当てず、空気を循環させるように使いましょう。
身体に扇風機の風が当たるのは必ず片側だけになります。足下から当てても、下半身と上半身で当たる風量に差が生まれます。
身体の体温調節は自律神経が担っていますが、これは全身を同時にコントロールしています。
こっちの体温は上げて、こっちは下げてという事が出来ません。したがって扇風機を当てると自律神経が乱れる原因になります。
喉の痛みが気になる場合は、乾燥が原因です。
寝る前にコップ一杯の水を飲む、口を閉じて鼻呼吸を促すツールを使うなどで対策すると良いでしょう。
マスクをすると体温が上がりやすくなる
とくに今年はコロナウイルスによる影響で日中はほぼマスクを着用して過ごすことが多いと思います。
呼吸で外気を取り込むことも体温を下げる一つの手段になるわけですが、そこを塞がれてしまうと体温は上がりやすくなります。熱中症のリスクが上がります。
マスク装着し運動した人は有意に心拍数、呼吸数、二酸化炭素が増加、マスクをつけている部分の皮膚温度は、つけていない
人の顔面に比して温度が 1.76℃上昇したとの報告もあります。
年々、暑さが厳しくなっているようにも感じます。
喉が渇いたから水分補給では対策として遅いので、喉が渇いてなくても一定時間ごとにコップ一杯の水分を摂るようにしましょう。
熱中症は予防できる病気なので、対策をしてこの夏を乗り切りましょう!