両脚(腕)での筋力発揮は弱い?
トレーニングの種類として、ベーシックなスクワットのように両脚で行うエクササイズもあれば、片脚でのスクワットもあります。
片側ずつ行うエクササイズは何か効果が違うんですか?という質問をよく頂くので、この点気になる方も多いと思います。
今回は両側トレーニングと片側トレーニングの効果の比較を簡単に説明していきたいと思います。
両側同時の力発揮は左右片方ずつの合計値より弱い
例えば、右で50㎏、左で50㎏を持ち上げれる場合、両足同時では単純計算では100㎏になります。(50+50=100)
しかし、実際は80kg程度になる事が多々あります。両側で持ち上げれる重さを左右の合計が上回ってしまうのです。
この現象は「bilateral deficit(両側性機能低下:BLD)」と言われており、トレーニング指導の世界ではよく聞くフレーズです。
なぜ両側性機能低下が起こるのか?
神経活動が何らかの影響を及ぼしているとされている可能性が高いですが、それが具体的にどう影響しているかは不明です。世界の科学者たちも(。´・ω・)why?という感じです。
トレーニングにどう組み込んだらよいのか?
これは明らかな関連性が確認されるまで「気にしない」というのがベターです。
個人的には(おそらく他のトレーナーも)どっちもやった方が良いというポジションを取っているでしょう。
その中で比率をどうするかは、そのクライアントの必要性によって変えるという事になります。
例えば、ウエイトリフティング選手のように両側同時に力を発揮するケースが多く、その必要性がある人は両側性のトレーニング比率を高めるでしょうし、登山をするような方は片脚ずつで昇っていくわけですから片側での筋力発揮を行うトレーニングをしっかり行うと良いでしょう。
どちらかだけという事ではなく、一応両方とも実施する方が妥当な選択です。
まとめ
左右合計の筋力が両側の筋力よりも強いのは、なんだか不思議な特性だな~と思いますが、そんなことは気にせず一般の方々はいろんなトレーニングをしっかり負荷かけて行うのが大切という事ですね!
関連