BLOG

  • 2019.08.10

糖質制限パート1 糖質制限のメリット

こんにちは。トレーナーの佐藤です。

ライザップの影響で爆発的に広がった糖質制限。

TVや雑誌などの沢山のメディアで紹介され、今では一般の方にまで広く知られている食事方法の一つです。

私達からするとパッといきなり出てきた、最新の食事法のように感じてしまいます。

しかし、現代において糖質制限を広めた方の一人に江部康二先生(高雄病院理事長)がいらっしゃいます。

江部先生は2005年の時に既に「主食を抜けば糖尿病は良くなる!」(東洋経済新報社)という本を出版されており、その中で糖質制限を紹介しておりました。

日本において初めて糖質制限を紹介した本です。

そこから年々と糖質制限は人々に広まり、2016年のNHK調べにおいて、当時で経済効果が3000億円を超えていると発表がされていました。

そのきっかけは、江部先生の本と強烈なビフォーアフターのCMでお馴染みのライザップによるものではないかと思います。

今回は江部先生の代表的な著書である、「江部康二の糖質制限革命」(東洋経済新報社)から分かる糖質制限について紹介します。

 

予防医学の時代 糖質制限がもたらしてくれる良いこと

現代における様々な病気において糖質制限は良い効果をもたらしてくれます。

  • 生活習慣病の予防、改善
  • 高血圧、脂質異常症、アレルギー疾患の予防、改善
  • 糖尿病の予防、改善そして糖尿病による合併症に対しての効果
  • ガンの予防
  • アルツハイマー病の予防

これらは一例ですが、このような沢山のメリットがあります。

アルツハイマー病に効果がある、ということは私は初めて聞きました。

ところがこれについて私が無知なだけで、世界的に有名な「ロッテルダム研究」と呼ばれている論文の結論で証明されている事実なのです。

これには驚きました。

糖質を摂ると血糖値が上昇してインスリンが分泌されます。糖質を多く食べれば食べるほどインスリンの量は多く出ます。

このインスリンが多いとアルツハイマー病になってしまうリスクが上がってしまうとのことでした。

なんとなく良いだろうという訳ではなくしっかりと科学的な根拠があるということですからね。

日本においては「久山町研究」でも証明されています。

※ここで言う予防は以下の意味で使っています

  1. 最初から病気にならないようにする予防
  2. ある程度病気になっているけれど、本格的な症状が出ないようにする予防
  3. 既に発症しているけれど悪化を防ぐこと

糖質制限が身体に良いことは医学的な観点からも言えますが、ヒトは本来、米や麦などの穀物を主食とするような食生活ではなく、狩猟採集時代と呼ばれる肉魚が中心の食生活だったということが重要な事実です。

人類が誕生したのはおおよそ700万年前。そしてその時から1万年前まで狩猟の食生活を続けていたと言われています。

そして1万年前から現在にかけて、米や麦と言った穀物が主食となる食生活となっています。

700万年という膨大な歴史の中で私達の祖先たちは穀物中心ではなく、肉や魚が中心、つまりは糖質ではなくタンパク質が中心の食事を送り、身体も糖質の少ない生活で生き残るように機能を整えていきました。

そんなことから私達の身体は糖質制限に本来向いていると言われています。

そして見出しの通り、予防医学において凄まじい恩恵を糖質制限はもたらしてくれます。

自分の身体が健康でいられることは勿論、現代の大きな問題点とも言われている、医療費の増大に対して効果を発揮してくれる可能性が高いのです。

 

医療費は2017年で42兆2千億円。過去最高を更新しています。

医療費は日本の財政を大きく圧迫しています。

一度2016年には医療費が下がったものの、それは一過性のものに過ぎなかったという見解があります。

ただでさえ赤字国家の日本。これから高齢者の方は増えていき2025年には3人1人が高齢者となるのでこのままいけば国の負担する医療費が膨れ上がるばかりなのです。

ではどうやってこの医療費を削減していくべきか、これは強制的に高齢者の医療費負担を上げる、などというような話ではなく、健康になれば自然と治療にかける医療費が減る、という話です。

 

生活習慣病や糖尿病、ガン、アルツハイマー病などにかかっている医療費をみてみましょう。

糖尿病は2017年のこの本がされた際において1年間に1万6千人が新たに人工透析を必要とするようになっています。

そして糖尿病の合併症である、失明は年間3千人、足の切断も3千人にも及ぶとされています。

さらに既に人工透析を受けている方は23万人で、人工透析の年間医療費は1兆6千億円にのぼりこのおおよそ3分の1が糖尿病の合併症によるものだとされています。

糖尿病の合併症で糖尿病性腎症と言われる病気があり、これを糖質制限食で予防できれば1兆6千億円の3分の1に当たる約6千億円という大きな医療費を削減できることになるのです。

そして失明や足の切断というような合併症も糖質制限食によって予防できますのでこれにおいても医療費の削減に大きな効果があります。

言わずもがな、足を切断したり目が見えなくなったりするようなことがなければ患者さんも絶対に嬉しいと思います。

また、糖質制限食ということは、血糖値を下げることに対しても良い働きがあります。

その為、糖尿病治療で使われている様々な薬もほとんどが不要になるのです。

江部先生の治療現場においては糖質制限食を導入することで以前に比べて薬剤の費用も量も3分の1に激減したとされています。

すなわち、このまま糖質制限食が正しく広まり該当する方がほぼ全員実践すれば日本全体で糖尿病に必要な薬代が3分の1に減るのです。

IGFでも多くのお客様が、糖尿病や高血圧において症状の改善や寛解を達成しております。

生活習慣病においては、メタボや肥満、肥満と密接な関わりがある高血圧や脂質異常症などの薬も、糖質制限によって予防や改善が期待できるので不要になります。

著書の中だけではなく、これについては私達トレーナーの経験からも言えることですよね。

トレーニング+糖質制限によって体脂肪が減少したり、血糖値や血圧が改善したり、これまでに何件もそのような良い改善を間近に見ることが出来ています。

そしてそれに合わせてガンやアルツハイマー病などにも予防や治療において効果が期待できることから医療費の削減はかなり巨大な金額になると言われています。

主な生活習慣病にかかっている1年間の医療費は記載があるものだと以下のようになっております。

これら全てが糖質の過剰摂取によって引き起こされているとは言い切れませんが、大部分を占めている可能性がある、という旨を著書の中では書いてあります。

ガン→5577億円

脳血管疾患→1兆7730億円

虚血性心疾患→7503億円

高血圧→1兆8890億円

仮説としてこれらの医療費が糖質制限によって半減するとした場合、2兆5000億円という凄まじく巨大な医療費の削減が可能になります。

 

まとめ

如何でしょうか?

ただただ患者の医療費負担を上げるのではなく、このような形で根本的な解決に向かっていった方が良いのではないでしょうか。

これがwin-winの関係だなぁと感じています。

ただし、これまで紹介した糖質制限によるメリットは、あくまでも「正しい糖質制限」を行なった場合に限ります。

糖質制限ダイエットが流行しているのは良い風潮ですが、「糖質だけ減らせばいい」や「摂取する食事のカロリーが低すぎる」などというような誤った糖質制限も同時に広まっています。

何事も正しい知識を身につけた上で取り組んでいくべきですね。

その正しい糖質制限については、また次回紹介させていただきます。


※参考文献

・江部康二の糖質制限革命-江部康二(東洋経済新報社)

・厚生労働省ホームページ