自己紹介~創業の想い~
パーソナルトレーナーの井上大輔です。簡単に自己紹介をします。
出身:宮崎県
スポーツ経験:野球、柔道、陸上、ウエイトリフティング
趣味:読書、トレーニング、スポーツ観戦、その他趣味
資格:NSCA認定パーソナルトレーナー
会員:NSCA Japan/日本外科代謝栄養学会/日本静脈経腸栄養学会/日本感染症学会
経歴:’10’4~’12’3 関西大学バスケットボール部/学生トレーナー
’12’4~’14’3 Kajima Deers / Athletic Performance Coach
’13’4~’14’6 グリーンパークゴルフセンター/Strength & Conditioning Coach
’14’7~’16’6 RIZAP株式会社/Personal Trainer(パーソナルトレーナーは’12’4~現在)
’16’6~ IGF設立 開業
なぜトレーニング指導者になったのか
高校生の頃に本格的なウエイトレーニングを実践した経験が大きく関わっています。
私は陸上部でした。母校の陸上部は県内では群を抜いて強く、九州内でもトップクラスのスポーツ校でした。
なので、九州各地から優秀なジュニアアスリートが入学してきます。
そこでは年単位でトレーニングの方向性を立て、それから月、週、日と細かくしていき、その日のトレーニングを立ててそれを実行していました。
この年単位など長期的なトレーニング計画・考え方の事を、トレーニング指導の業界では「ピリオダイゼーション」と言います。
ピリオダイゼーションを取り入れている高校の部活動は極めて少ないと思います。(これを広めていくのは我々トレーナーの仕事ですね。)
そこで自分の身体が効率的に成長していく事を実感しました。そして試合では驚くほど身体が軽く、狙った試合では確実にベストパフォーマンスを出すことが出来ていました。
こういった科学に基づいたトレーニング指導をしてくださった当時の顧問の先生に憧れて、トレーニング指導者を目指しました。
なぜ開業に至ったのか
専門学校を卒業後、トレーニング指導者業界で有名な方のアシスタントを行いながら(’12’4~’14’3)、最先端のトレーニング、その考え方を実際の指導現場から学んでいきました。
また、その傍らパーソナルトレーナーとしても活動し、ゴルファーやサッカー選手、サーファーなどのアスリートと一般の方への運動指導経験を重ねていきました。
スポーツ業界とフィットネス業界でトレーニング指導者として活動をしているうちに、感じ出したことがありました。
それは、最新のトレーニング科学はスポーツ業界に提供されることが多く、フィットネスクラブで働く人達はあまりトレーニング科学を知らないな、という事です。論文などではなく、ネット記事で調べたような話をするスタッフがとても多かったです。例えば「体幹トレーニング」など。
つまりフィットネスクラブを利用される一般の方々は、効果が出ない、出るところまでトレーニングできていないまま放っておかれる、という状況が多く見られました。
また、最近は大小含めパーソナルトレーニングジムがあちこちにできていますが、そこで働くトレーナー達は「トレーニングが好きな人」が就いている事が多く、第三者機関の資格を有する人というのは極めて少ないというのが現状です。
資格があるから凄いというわけではなく、知識や技能が客観的に評価されていない事が問題です。(運転免許を持っていない人が”俺、運転できるぜ!”と言っているのと同じ)
フィットネス業界の問題点は、既に健康な人にアプローチを図り、より健康(というか見た目の美しさ)を増進していく、という動きが主体となっています。毎年、手を変え品を変え新しいものに飛びつく人たちの囲い込みに躍起になっています。
トレーニングには原則があるので、アレコレやるのではなく、効果を得たければ原則に則る必要があります。
上記の事を特に強く感じたので
- 科学に基づいたトレーニングを一般の人にも提供していきたい
- 現在、疾患を抱えている人に対しても運動療法が行える施設を作りたい
- 人々をより健康にするための手段として運動処方を広めたい
という想いが強くなり、誰がやる?ではなく、自ら取り組んでいこうと独立しました。
そして我々の仕事が、より多くの人々の健康寿命の延伸と自立した生活の支えとなる、という強い信念をもって取り組んで行きたいと思います。
まだ、私も学んでいく事が沢山あります。しかし、目的がある方がそこに対して何を学んでいけばよいかが明確になるので、会社員でいるよりも大変な事が多いですが、楽しい事も多いので、これから自分が想像している社会の実現に向かって邁進していこうと考えています。
まだ始まったばかりですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
2016/8/1 代表 井上大輔
2017/6/10 追記
もうすぐ開業して1年になるところです。(6月末で)
色々と大変でしたが、周囲の方々に助けて頂きながら、お陰様で現在活動を続ける事が出来ております。これには感謝しかありません。
さて、開業当初はこんな思いをもって活動を開始しました。↓
- 科学に基づいたトレーニングを一般の人にも提供していきたい
- 現在、疾患を抱えている人に対して運動療法が行える施設を作りたい
- 人々をより健康にするための手段として運動処方を広めたい
この1年で上記の事を念頭に置きつつ活動してきました。以下、ここまで行ってきたことを紹介していきたいと思います。
- 生活習慣病(糖尿病・脂質異常症)の方々への運動・食事指導 → 数値改善、症状悪化の予防に寄与
- 食道癌・心臓弁術後患者への運動・食事指導 → 筋力・筋量増加による脱サルコペニアの達成
- 経営者、個人事業主への運動・食事指導 → 健康管理により仕事のパフォーマンス(売上up)
- オンラインでの運動・食事指導 → ジムに来ることなく₋15㎏の減量(6ヶ月実施)
- 専門媒体(胃癌術後患者会)にて運動に関する記事の連載スタート → 10月にはセミナーも開催
実際に成果を挙げたのはこの5つになります。
全て嬉しくやりがいのある事項ですが、個人的に1と2は非常に価値があるなと感じています。何故なら人の健康に直接関わる部分だからです。
2の実績を受けて5の仕事に繋がっております。胃癌と食道癌の術後の経過は体重・体力の著しい減少の一途を辿り、その後体重を増加させるのは個人の知識では非常に難しく、医療機関が術後患者のアフターケアまでしっかり行うのは人手の関係でほぼ不可能です。
しかし、近年の医学界ではこの体重・体力減少が非常に問題視されています。低体重・低体力は生存率に直結するからです。
2に挙げた成果は決してまぐれではなく、おそらく現状の運動科学、栄養科学を使えば達成可能だろうという目論見の元始めました。
もちろん、「食道・胃癌の術後患者に運動と栄養で体力を付けさせよう」というような論文はなかったので、知り合いの医師から術後の身体への影響を聞き、自分でもリサーチして、現在の運動・栄養科学と照らし合わせて、こうすればイケるなと確信をもってお客様の同意のもと一緒に取り組みました。
是非、未だ知らないほかの患者さんへの一つの提案になれば嬉しいと、お客様が症例として使ってくださいと申し出てくださり、5の仕事に繋がりました。
「食道・胃癌術後患者の体力(筋量・筋力・持久力)増進をサポートする運動指導者」としてスタートを切ったことになります。日本には現状まだそんな人は居ないのでパイオニアということになります。これからこの分野を引っ張っていきたいと考えています。
因みにこの活動、実際スタートしたのは2016年の9月なのですが、その2年前の2014年からこの分野を勉強していました。そこから数えると3年近く取り組んでいる事になります。医師との会話の中でヒントを得て勉強を開始し、医師・管理栄養士・理学療法士・作業療法士などと意見を交えてきました。
今後もより洗練されたものを提供できるように、継続学習と意見交換を続けていきたいと思います。
まだ1年は経っていませんが、充実した開業から現在です。自分で考えて世の中にないサービスを作り提供する事が出来るのは会社員では難しいので、独立して良かったなと感じます。
もちろん経営の部分も求められるので大変ですが、引き続き地道に活動していきたいと思います。
2017/6/10 代表 井上 大輔
2019/3/9 追記
前回の追記より少し間が空いてしまいました。
さて、開業より2年と8ヶ月が経ちました。
お陰様で沢山のお客様にご利用頂いており、支えられています。
この活動が出来る事に日々感謝しかありません。ありがとうございます。
2018年の8月より「株式会社IGF」として組織化しました。
かといって何かが変わったわけではありませんし、これから急速に事業を拡大させるぞ!なんて全く考えておりません。
地に足を付けながら、必要性があれば拡大するといったスタンスでこれからも進めて参りたいと思います。
お客様の身体を取り扱う以上、量より質の担保に注力していきます。
これからは優秀な人材を育成していくのも大事な仕事になります。
パーソナルトレーニングサービスは、最新の設備などはさほど重要ではありません。
人材が最も大事です。その中でも人柄、誠実さ、勤勉さ、が重要です。
心の部分ですね。
育成においても、心を最も大切にすることを伝えていきたいと思います。
2020年8月10日 追記
約1年半ぶりの更新です。
6月で開業して4年が経ちました。節目の5年目に入ります。
今現在も進行中ですが、2020年は新型コロナウイルスが猛威を振るっています。
手洗いうがい、3密を避ける事、フィジカルディスタンス、これらを守れば感染の確率はかなり下げる事が出来ます。
設立当初より、手洗いうがいや、機器の消毒、密接しないパーソナルトレーニング指導を行ってきたので実はコロナ禍でも運営面はさほど苦労していません。(トレーニング中にトレーナーがマスクをするようになったくらい)
基礎疾患がある事が新型コロナウイルス罹患時の重症化に関係しているという事です。
基礎疾患はほぼイコール運動不足および肥満が関係しています。死亡者の多い欧米諸国は肥満大国ですよね。
したがって、感染リスクを避けつつ、安全に運動不足を解消したり、健康状態を管理するにはパーソナルジムが有効なのではないかと考えた今年前半でした。
設立当初よりお客様の健康を支える方針で運動メニューや食事の提案を行ってきました。
結果的に生活習慣病などの基礎疾患がいくつか減ったというお客様が多くいらっしゃるのは、とくにコロナ禍においては重症化リスクを下げれたという事になるので、やってきてよかったなと思います。
今後もファッション的なダイエット指導は行わず、一人でも多くのお客様に健康になってもらえるようサポートする方針で運営していきたいと考えています。
最後に、IGFの考え方を載せておきますので、ぜひご覧ください。
2020/8/10 代表取締役 井上大輔
胃を切った人 友の会 アルファクラブ にて、筋肉を付けるための情報を連載しています