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  • 2022.08.01

運動はうつ病発症を軽減させる効果がある


うつ病は世界で3億2千万人いるとされており、決して珍しくない病気です。うつ病のサインや症状、治療法などについては厚生労働省のページをご確認ください。

うつ病の治療法はいくつかありますが、今回は運動が効果的かどうかを調べてみました。その中の研究の一つを要約して紹介します。

目的:身体活動がうつ病の発症と逆相関しているかどうかを調べるため,前向き観察研究から報告された,習慣的な身体活動とうつ病発症および潜在的なうつ病症状の増加との累積的な関連性を定量化した。

デザイン:系統的レビューとメタアナリシス。2020年1月以前に発表された、身体活動とうつ病の関連を報告した成人における前向きコホート研究。

結果:検索の結果、5大陸11カ国からサンプルされた300万人以上の成人を含む111件の報告が得られた。身体活動に触れさせた後、うつ病発症または潜在的うつ症状の増加の確率は減少した。結果は、うつ病の発症と潜在的うつ症状で実質的に同じであった。

公衆衛生ガイドラインを満たす中等度または強度の身体活動後のうつ病発症確率は、軽度の身体活動後よりも低かった。これらのうつ病発症確率は、身体活動に触れる事が研究期間中に経時的に増加した場合、身体活動を一定量に保った場合と比較して、より低かった。

結論:観察研究における中等度から活発な身体活動の習慣的レベルおよび増加レベルは、世界の地域、性別、年齢、フォローアップ期間にかかわらず、成人のうつ病発症および潜在的うつ病症状の発症と逆相関している。

身体活動、つまり運動を行うとうつ病・潜在的うつ病の発症確率が減少するとのことです。また、運動強度が上がるほど、運動頻度が増えるほど、ともにうつ病・潜在的うつ病の発症が減少していくということでした。

運動にはうつ病発症を軽減させる効果があると言って良いでしょう。

まとめ

このように、運動がうつ病に効果的と支持する研究は沢山あります。(今回紹介した研究では300万人のデータを含んでいます)

したがって、気分が落ち込むような期間がしばらく続いていると感じた方は、運動をしてみてはいかがでしょうか。なかなかそんな気分にもなれないかもしれませんが、それでもとにかく外に出てみて、とりあえず歩くだけでも気分が晴れるかもしれません。

うつ病と診断された方も、外に出て歩いたり走ったり、家でスクワットや腕立て伏せをしてみたりすると前向きになれるかもしれません。

追い込むような運動でなくても良いのです。気持ちよく運動が終えられればそれでOKです。その一歩を踏み出せただけで十分です。


参考文献

Customary physical activity and odds of depression: a systematic review and meta-analysis of 111 prospective cohort studies

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