アルコールは筋肉を減らす
年末年始の休暇も終わった人が多いのではないかと思います。
1月は新年会の予定が入っている人も多いでしょう。先月から今月まではお酒の席が増えているかと思います。
今回はアルコールが筋肉に与える影響を簡単に解説します。
結論からいうと
- アルコールは筋肉の合成を妨げる
- アルコールは筋肉を減少させやすい体内環境になる
上記2つがアルコールによる筋肉への影響で、合わさることで筋肉が減ることになります。
多くのデータは、アルコールが、基礎的な条件下でも、成長因子、栄養素、筋収縮を含むいくつかの同化刺激に応答しても、主に全体的なタンパク質合成を損なうことを示唆している。
このアルコールの抑制効果は、少なくとも部分的には、mTORキナーゼ活性の低下によってもたらされる。そのメカニズムはまだ十分に解明されていないが、おそらくmTOR複合体1内のタンパク質間相互作用の変化が関与していると考えられる。
さらに、アルコールは、他の異化状態におけるmTORおよび/または筋タンパク質合成の減少を悪化させる可能性がある。
一方、アルコールによって誘発される筋タンパク質分解の変化は、全体的なものであれ、ユビキチン-プロテアソーム経路やオートファジー経路の特定の調節によるものであれ、比較的一貫性がなく、モデルに依存する可能性がある。
- 同化刺激=筋肉を作る働き
- 異化状態=筋肉が分解されている状況
ホルモンや栄養などで筋肉を作ろうとする働きは、アルコールを飲んで無くなることはないですが、その同化刺激は小さくなるようです。
また、空腹時やストレスを受けている環境では筋肉が分解されて栄養を作り出す(異化状態)ことになります。この時、筋肉がトータルで減らないように合成も同時に行いますが、アルコールを飲んでいるとこの時の合成があまり行われない状況になります。そうなるとトータルでは筋肉が減ることになります。
まとめ
以上のようにアルコールの摂取は筋肉をつきにくくし、筋肉を減らしやすくなります。飲みの機会が多いほど筋肉は減っていくことになります。
体重が変わっていないから大丈夫。1〜2kg程度の増加だからすぐに取り返せると思っている方。体重計の数値以上に身体の中身は筋肉が減って脂肪が増えている可能性が高いですよ。
脂肪を2kg落とすには、かなり頑張って1ヶ月、ゆっくりやって2ヶ月かかります。
取り返すのが大変になる前に、お酒を控え、ジムに行って筋力トレーニングをした方が良いと言えるでしょう。
参考文献
Dysregulation of skeletal muscle protein metabolism by alcohol
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