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  • 2019.09.19

トレーナー目線で考える災害時の備え


こんにちは!トレーナーの佐藤です。

台風15号から2週間ほど経とうとしています。

皆さまは停電や断水など大丈夫でしたか?

特に千葉県の南房総の方が被害が酷いということはニュースで知っている方が多いことと存じます。

しかしながら他の地域にもスポットを当ててみると千葉の北総地区や茨城県、静岡県など様々なところで被害が確認されております。

私自身は電車が止まってしまうくらいでしたのであまり影響はありませんでしたが、地元の方は瓦や屋根が飛ばされてしまったり、水や電気などのライフラインが止まったり、車が廃車になってしまったり、ビニールハウスが4棟全壊と想像よりも酷い被害があったことが分かりました。

週に1度地元でご高齢の方に向けたグループトレーニングをしていて、その際にご参加された方々が皆大変だと仰っておりました。

ブルーシートがあっても屋根を応急処置出来ない。大工さんなどに依頼をしても依頼が集中しており修復まで日数がかかってしまうなど、人手不足にも悩まされております。

ただでさえ高齢化が進んでいる地方では庭に散らばった物の片付けもままならず、未だに東日本大震災の爪痕も垣間見ることが出来ます。

他には水や電気の大切さ、それらが止まった時の大変さを痛感したと仰っていました。

ここのところは暑さも和らいできていますが台風の後はかなりの暑さの中を冷房器具がない中で過ごさないといけませんでした。

直ぐに気温が落ちたのは幸いでしたが、夏ど真ん中でそのような事態になってしまうと生命の危機に発展するほど危険です。

なるべく指定された避難所へ行くことが望ましいです。

しかし、その避難所さえも電気が止まってしまうことは多いに考えられますので何かしらの対策を練っておく必要があります。

そこで今回はトレーナー目線で考える、災害の備えという題で災害時にあった方が良いものを紹介していきます。

私自身はパーソナルトレーナーとして活動しながらも、豪雨の中や運動を原則中止にしなければいけないレベルの暑さの中でのマラソン、降雪中のマラソン、深夜帯のウルトラマラソンといったハードな環境下で選手の怪我の処置をすることが多いので参考になれば幸いです。

そして私自身、東日本大震災を経験して断水や停電、瓦が降ってくる、家が部分損傷するといった出来事を経験しており何か皆さまにお伝えできればと思った次第です。

 

災害時に困る事

災害の際に困ることと言えば、以下のことが挙げられます。

  • 怪我
  • 食事
  • 停電

この3つにスポットを当てて、用意しておいた方が良いものを紹介していきます。

 

怪我をしてしまった場合にあった方が良い物

ふとした拍子に擦り傷を負ってしまったり、転倒して骨折、何か物が当たって打撲をしてしまうことは少なくありません。

そんな時にあると良い物を紹介していきます。

  • 絆創膏
  • 滅菌ガーゼ
  • 爪切り
  • ピンセット
  • シーネ材もしくはダンボールや厚紙
  • 洗浄綿
  • 消毒液
  • ワセリン
  • グローブ
  • サージカルテープ
  • 冷却パック

これらは私が普段のレース帯同時にトレーナーバッグに入れている物の一部です。

絆創膏は小さいものだけでなく、一枚で太ももや腕の広範囲の擦り傷などをカバーできる大きさを用意しておくと便利です。

絆創膏の他にガーゼがあるとガーゼを傷口に当てて、上からサージカルテープやガムテープなどで巻けば処置が出来るのでオススメです。

シーネ材というのは馴染みが無いと思いますが骨折などの疑いで関節を動かさない方が良いときに、関節をロックする為に用いられます。

ダンボールや厚紙があれば、同じ役割を果たしますのでどちらでもOKです。

消毒液は通常の傷口には使う必要はありませんが、傷口に砂や汚れが入った場合には念の為使った方が無難ですので用意しておくと良いでしょう。

基本的には良い菌も殺菌し、自然治癒力を落としてしまうので治りが遅くなってしまいます。

冷却パックは冷房器具が使えない際にも重宝しますが怪我をした際にアイシンングをすることで怪我をさらに悪化させるのを防いでくれます。

そればかりか何もしていなかった場合に比べて治りが早くなります。

冷やす場合は20分。20分冷やしたら冷却材を外して40分そのままにしてから再度20分冷やす、というサイクルを2~3日繰り返しましょう。

他にはジップロックなどがあれば雨などから物品を守ることが出来ます。

雨の場合を考えていくつかのサイズを用意しておくとさらに安心です。

大きめのものが有れば下着やシャツ、ズボンなども守れるのでとても便利だと思います。

あくまで目的は応急処置。

必要があれば医療機関への受診や119番通報は躊躇わずするべきです。

特に出血が酷い場合や明らかに様子が変な場合は直ぐに通報しましょう。

 

オススメの非常食

食事は生きていく上では絶対に欠かせません。

必ず3日分以上の食料は用意しておきましょう。

私がオススメするのは以下の通りです。

  • プロテイン
  • マルチビタミン
  • マルチミネラル
  • マルトデキストリン
  • 缶詰(肉・魚・ナッツ類・果物など満遍なく)
  • アルファ米
  • カップ麺

プロテインや缶詰はタンパク質として、マルトデキストリンやアルファ米は糖質として、用意し他にサプリメントで野菜などの栄養を補うことが出来れば最低限の栄養素を補給することが可能です。

いずれも2年程度は日持ちするので用意しておくといざという時に助かります。

特にプロテインは食料調達難時に不足しやすい必須アミノ酸の確保に役立ちます。

また最悪ビタミン・ミネラルのサプリメントが無くてもプロテインに含まれていることが多いので、プロテイン一つで万能な栄養確保が出来ます。

(※シェイカーを洗うなどで貴重な水使用量が増えてしまうデメリットもありますが...)

アルファ米はお湯や水で食べることが出来るお米ですのであると良いですね。

サプリメントだと食べた気がしない、というのは意見としてあると思います。

食事ではありませんが他にもティッシュトイレットペーパーなども絶対用意しておくべきです。

カセットコンロがあれば温かい物が食べれますので心強いですよね。

 

停電したら

停電したら電気を主に使っているエアコンやヒーターなどの冷暖房器具が使えなくなります。

暑さや寒さを凌ぐことは思っている以上にきついことですよね。

次の物を用意しておくと良いでしょう。

  • 冷却パック
  • 冷却タオル
  • 魔法瓶やクーラーボックス
  • アルコールスプレー
  • カセットコンロ
  • ろうそく
  • 懐中電灯
  • レスキューシート
  • ネックウォーマー
  • 手袋

上段の4つは暑い時、下段の3つは寒い時用です。

冷却パックは衝撃を加えると冷たくなる優れ物です。

但し、直接長時間当て続けると凍傷になってしまう恐れもありますので、薄手のタオル越しに冷やしましょう。

冷却タオルは水で濡らして使うと冷たくなるタオルです。

首に巻くと一定の清涼感があるのでオススメです。

魔法瓶やクーラーボックスは冷たいものを冷たいまま出来るだけ維持する為にあると良いでしょう。

アルコールスプレーは皮膚に吹き付けると水よりも早く蒸発し、表面の熱を和らげてくれます。

寒さから身を守る際は手首や足首、首を守る為に各種ウォーマーがあると凄く良いです。

レスキューシートはいわゆるアルミホイルで身体が全体を包み込むことが出来る大きさです。

低体温症の方が出た際に私は使う事が多いですが、防風効果や熱が逃げるのを防ぐ効果があるので寒い際は効果的です。

毛布でも良いのですが、レスキューシートは軽い上にとてもコンパクトなので何処にでも持ち運べます。

中段の3つは停電の際は暑い寒い関係なく絶対的にあった方が良いですね。

他にもリチウムバッテリーや乾電池などがあればスマートフォンなども充電出来るので用意しておいた方が良いでしょう。

あまりご家庭にあるのは珍しいですが大容量のリチウムバッテリーなども売っており、24時間程度給電出来るものもあります。

まとめ

如何でしたでしょうか?

今回は万が一、災害にあった場合の備えとして怪我をした場合にあった方が良い物、非常食としてあった方が良い物、停電をした場合にあった方が良い物を紹介致しました。

あくまで一つの意見として見てもらえればと思います。

今回の台風で感じたことの中には情報を知ることが困難だった、というのもありました。

私の地域だけかもしれませんが、市のホームページでは中々情報がアップデートされずツイッターで市議会議員の方のツイートを読んで知る、というのが一番早かったです。

ご高齢の方や40代50代の方もSNSをやっている方は少ないのでこれではダメですよね。

まだまだITの活用が進んでいなく、改善の余地有りです。

色々なことを考えされられる今回の台風でしたが、まだ停電や断水・雨漏り等で困っている方々が大勢います。

災害に遭われた方々の一刻も早い復興を願うばかりです。

首相官邸のホームページ(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html)や各都道府県、自治体毎に防災の案内などがありますので、興味のない方も万が一の為に読んでくださいね。