パーソナルトレーニングは料金で選ばない方が良い
ここ数年のパーソナルトレーニングジム業界は群雄割拠です。
毎年何十店舗ものジムがオープンしています。
お客様もこういったジムを選ぶ際に迷ってしまうのではないかと思います。
今回は選び方の参考になる視点をサラッとお伝えし、特に相場観(料金)についてとても大事なことを書いていきたいと思います。
あらかじめ言っておきますが、ポジショントークでも何でもなく自分がサービスを受ける側として述べています。
ジムを選ぶポイント3つ
- 通いやすさ
- トレーナーのキャラクター
- 知識や技能のベースが備わっているか
1.通いやすさ
ジムが通いやすいかどうかはとても大事な視点です。
ジムというのは一回サボると次からもサボりたくなるものだからです。サボる理由に「ちょっと疲れていて・雨が降っていて遠いから今日は…」というのはまず排除したいですね。
また、交通費がかからないというのも大事ですね。何十回も通うと往復の交通費だけで何万円になります。できれば、自宅~会社間(定期券内)の範囲で通えるところを選択すると良いでしょう。徒歩10分圏内とか。
2.トレーナーのキャラクター
トレーナーもお客様も人間です。人と人が繋がっていて心地よいと感じるにはやはり性格の一致が必要になる事も多いでしょう。1時間程度、1対1で数回~数十回過ごす事になるので。
この点は、一度カウンセリングを受けてみればトレーナーが自分の性格にマッチするか否か、何となく感じると思います。会話をしてみて少しでもキャラクターに違和感を感じたら、提案を一旦持ち帰って検討すると良いです。
3.知識や技能のベースが備わっているか
例えば、最近流行っている「ヒップアップ専門」を謳っているジムには「ヒップスラスト」という種目に特化したマシーンが設置されています。
この種目はマシーンが無くても実施可能な種目なのですが、こういった設備面で知識を補っている所もあります。
例として専門のマシーンを挙げてみましたが、やはりトレーナーの知識・経験がモノを言う世界です。ジムが何を得意としているのか・トレーナーが基礎的な知識を備えているのかはHPを見ても実際分からないと思います。
カウンセリング時に、そのトレーナーがこれまでどんな勉強をしてきたか、どんなお客様を担当してきたか、その成果はどうだったか、などを聞くと良いでしょう。
ちなみにIGFは筋肉を付けたり、筋肉を残して減量したり、これらをストレスなく提供させることを得意としています。筋肉を残す事はケガや疾患の予防・回復、リバウンド防止に繋がりますよ。
より詳しくトレーナーの見分け方を知りたい方は『パーソナルトレーナーを付ける良さと選び方』をご覧ください。
以上がパーソナルトレーニングジムに通う際にかなり重視した方がよい事項だと思います。
相場観について
一般的なフィットネスクラブで受けるパーソナルトレーニングは1時間6,480円くらいです。これは「トレーニング指導のみの料金」です。
更にフィットネスクラブの月謝がプラスされます。月額7,000~15,000円程度。オプションでシューズ等のロッカー代を付ける事も出来ます。
仮に月謝8,000円のフィットネスクラブでパーソナルトレーニングを4回受けるとしてみましょう。
6,480円×4回+8,000円=33,920円 となります。1回のパーソナルトレーニング代は÷4で8,480円となります。
加えて、シューズ等を預ける為のロッカー代(月約1,000円)やウェア・タオルのレンタル(1回300~500円)をオプションで付けるとパーソナルトレーニング代は9,000円程度になります。
パーソナルトレーニングジムをこれから始めようと考えている方は、単価9,000円が一つの目安になると思います。
9,000円を切るところは人件費を削っているでしょうから、スタッフの質はおそらく微妙です。※長期契約によるボリュームディスカウントを除く
ライセンスを持っているトレーナーはその資格維持の為にセミナー参加や最新のジャーナルや論文を購読したりしています。普通に考えたら安売りは出来ないはずです。※ちなみに井上はフィットネス関連の勉強代だけで毎年年間50万円以上は使います。(多いか少ないかは分かりませんが新しい情報に多く触れようとするとこのくらいになった)
10年以上のキャリアがあるので500万は使っている計算になりますね。それだけの投資で得た知見と経験を、お客様はパーソナルジムに通えば2ヶ月20万円弱でゲットできると考えれば良い投資になると思います。
その他、立地などを考慮すると都心5区(千代田、港、中央、新宿、渋谷)であれば単価10,000円を切るのはかなり無理があるでしょう。これに食事のアドバイス料がある場合、上乗せになります。
以上から考えると、10,000~15,000円のレンジで×回数分といった感じになります。
単価15,000オーバーになると、ブランド料(広告費)がかなり上乗せされている可能性が高いか、かなりの知識と経験、なにかしらの付加価値があるかという事になります。
パーソナルトレーニングはトレーナーのマンパワーを使うサービス業です。値段を削るというのはサービスの質低下にかなり影響を及ぼします。
60分6,000円のマッサージを受けるのと、60分2,980円のマッサージはどちらが技術的・サービス空間の質的なハズレを引く確率が高いと思いますか?
例えば、貴方が肩もみを10分間するマッサージ師だとしましょう。
いつも10分の労力で1,000円貰っていたとして、あるお客さんが「700円にしてよ」と言われたらやる気おきますか?また次回その客さんを担当したいですか?それと同じです。
まとめ
料金の逆算や読者がサービス業で働くとしたら…をイメージしながら考えてみました。
パーソナルトレーニングはサービス業なので、料金面でいえば60分あたりの単価はできるだけ高い所(15,000円に近い所)を選ぶと良いでしょう。
とはいえ、料金は最後に考えるべき項目で、まずはカウンセリングを受けて冒頭の1~3で納得するのが大事ですよ☆