病気予防への投資は人生のトータルリターンでプラス
人生100年時代とも言われています。100年生きるための安心基盤は健康だと思います。
100年の人生を健康に生き、社会に参加し続ける事が出来るかどうかは、個人の生活の質(幸福感)向上に直結すると考えます。
健康であるという事は医療費が少なく済むのはもちろん、それだけ経済活動への参加期間も伸びると思われます(そんなに長く働きたくないと考える方も居るでしょうが…)ので、ひとりあたりの社会保障の負担も軽くできるのではないかと考えられます。
予防は医療費抑制に役立つのか
- 予防医療をしても医療費抑制効果はない
- 予防医療は医療費抑制に効果がある
と2つの意見があります。
しかし、イチかゼロかの話ではなく、医療費抑制に効果があるものと無いものがあると考える方が自然です。
私たちが出来る予防方法
予防医療のうち、何を推進するべきでしょうか。
私たちが普段から出来る方法をいくつか挙げてみたいと思います。
- たばこを吸わない
- 健康的な食事
- 定期的な運動
- お酒(アルコール)を控える
実際これらの手法は、お金を節約しつつ健康を改善する機会があることを示しています。
何もかもお手本通りに、死ぬまで全てを完璧にこなし続ける事は健康的ではあるでしょうが、それで楽しいのか?という感情面の話もあります。
が、まずは上記のようなことを実践しつつ、時には乱れる事があるという状態が健康と楽しみのバランスが取れている状態かなと思います。
生活習慣は個人の自由なので、乱れた生活習慣は完全否定する事はしませんが、肯定する事は出来ませんね。
何のために予防をするのか
例えば、30代で脳梗塞になった場合と後期高齢者以降で脳梗塞になった場合を考えましょう。
30代の場合、患者やその家族はやれることすべてを希望すると思われますし、医師はありとあらゆる治療をするはずです。
しかし、同じ人が、予防をした結果、脳梗塞になる時期が30歳から90歳に後ろ倒しになったとします。
医師は、90歳の人に30歳の人と同じくらい濃密な医療を提供することはしないかもしれません。患者の家族の心理的負担も30歳でなった場合とは異なる可能性もあります。
健康管理を行い脳梗塞になるまでの期間は普通に仕事もできるし、余暇は趣味を存分に楽しむことが出来ますので経済活動の面でもメリットがあります。
健康管理を行った結果、100%病気にならないとはいえませんが、将来病気になる確率は下げる事が出来ます。
お金の面でメリットがあるから予防を行うというよりは、1日でも長く自由に幸せに生きるために出来る限りの予防はやっておくといった考えが必要かなと思います。
まとめ
上に挙げた4つの簡単な予防方法は誰でも今すぐに取り入れる事が出来ます。
運動以外の方法は依存性との戦いです。まずはその状態であることを認識すること。
運動に関しては、そもそもヒトは本能的に自らカロリーを消費するようにデザインされていません。なので、本能に抗う行為ですから意外とこれがイチバン難しいかもしれません。
ジムに行く環境をつくったり、スマートウォッチを付けて意識を高めてみるなど、環境の操作から入ると良いですよ。
パーソナルトレーナーを付ける事は環境を大きく変える事になりますし、運動も食事も適切かつ適度な方法を提案してくれるので、良い投資になるのではないかと思います。
参考文献