筋肉に負荷が必要な理由 -分かりやすく-
今回は筋肉になぜ負荷が必要なのか?について理論的なところを分かりやすく説明してみたいと思います。
サイズの原理
サイズの原理という理論があります。
これをネットで調べてみたりすると一般の方にとっては理解しにくい内容です。なのでこれを分かりやすく。
まず、筋肉は細い繊維が沢山集まって束になっています。
繊維は何本もあるので、分かりやすく筋繊維A、B、Cとしましょう。
A:5㎏まで持ち上げれる
B:10㎏まで持ち上げれる
C:20㎏まで持ち上げれる
A、B、Cはそれぞれ上記のとおりの力を発揮できるものとします。
例えば、これから筋トレを始めよう!と思い、自宅で筋トレを開始するとします。自宅で行う運動はほとんどの人にとって自重トレーニングになると思います。(中には自宅にすごい設備がある人もいらっしゃるかもしれませんが…)
自宅で行う場合、5キロのダンベルを使うとすると、上記Aの筋繊維で賄えます。
つまりAの筋繊維しか使っていません。BとCはサボっているのです。全く動いていない。
やはり5キロのダンベルでは軽いと考え、10キロまで揃えたとすると、AとBの筋繊維を使えるようになります。
それでもまだ、Cはサボっていますね。
20㎏あればA~Cまで全部使う事ができますね!
このように、筋肉は動かせば全部の筋繊維を使っているわけではなく、その都度必要な筋繊維しか使われないのです。
こんな場合もあります
例えば、5㎏のダンベルしかなくてもAの筋繊維を疲労困憊まで使えばBが働くようになります。
今度は、5㎏のダンベルでBを疲労困憊まで使うとCが働くようになります。
仮にAが10分で疲労困憊になるとしましょう。
BはAの2倍、CはAの4倍の筋力なので、
B:10分×2=20分
C:10分×4=40分
A+B+C=70分!!
※実際にはこんな単純ではありませんがイメージとしてとらえてください。
このように、時間を沢山かければ(挙上回数を大量にすれば)5㎏という少ない設備しかなくても筋肉に負荷を掛ける事が可能になります。
ただ、ものすごく時間がかかるので効率が悪いです。
筋肉に負荷が必要な理由
上記を踏まえると、筋肉になぜ中~高負荷が必要なのかがお分かりいただけると思います。
なぜ筋肉を鍛える人々はジムにいくのか?
自宅で弱い負荷を使っていると、前述のようにサボっている筋肉が沢山いるのです。
又はものすごく時間がかかるのです。
例えば30分とか、同じ時間をかけてトレーニングした場合に、筋肉を使った気になっていたけど実際には使われていなかった・・・ではもったいないですよね?
しっかり全ての筋肉を使って、全身の代謝をすみずみまで上げたいのなら、十分な負荷を筋肉にかける必要があります。
ジムには設備があるので、個人個人にあった負荷をかけることができます!
まとめ
日常生活では20%程度、自重トレーニングで簡単にこなせるレベルでも30~40%程度しか使われていないと言われています。
せっかくトレーニングをするなら、その恩恵は十分に受けたいですよね?
トレーニングの恩恵は、筋力・筋持久力の向上、骨密度の向上、柔軟性の向上、成長ホルモンの分泌による若返り効果もあります。肩こりや腰痛も治ります。脳にも十分な血流が行き渡るので集中力が上がったりと、良い効果ばかりです。
これらの恩恵を受けたいならジムに行き、筋肉にしっかり負荷をかけてあげましょう!
また、種目のフォームや負荷の設定、プログラムの作り方が分からないならパーソナルトレーナーを一定期間付けた方が断然時間効率がよいです。
英語を喋れるようになるために、一人で学習するのか外国人の先生・友達をつくるのかに似ていますね。
関連