筋肉は何歳からでもトレーニングすれば成長する
筋力トレーニング(筋トレ)は様々な疾患に対して効果があります。
心臓血管系の疾患、大腸ガン、2型糖尿病、骨粗鬆症、腰痛やひざ痛、関節炎、生活習慣病、サルコペニアなど、これらの症状の予防改善に繋がります。
レジスタンストレーニングプログラムが、サルコペニア予備軍の高齢者の機能的強度の維持および筋肉量の増加に効果的であった。という研究もあります。
筋肉のサイズが大きくなる・力が強くなる・疲れにくくなるなどの実感を得るのが、トレーニング効果の最も感じやすい部分かと思います。
筋肉を付けるのに年齢は関係ない
高齢者でも筋肉は付くのか?という疑問ですが、結論から言うと付きます。
85~98歳の高齢者を対象とした筋力トレーニングで大腿四頭筋の断面積が約10%増加したという研究があります。この研究では、
- 最大筋力の80%
- 8回3セット
- 週3回
- 12週実施
このような方法で筋力トレーニングを行っています。これは高齢者に限らず一般的の大人に用いられるオーソドックスなプログラムです。
また、別の研究では、60歳以上の男女56名を
- 高強度グループ
- 低強度グループ
- 低強度疲労グループ
以上3つのグループに分け、トレーニングを実施しました。
いずれも筋肉量は増加し、増加率に差はなかったとしています。
筋力は高強度群の増加率が最も高かったとしています。
この他にも高齢者のトレーニングによる筋肥大を支持する研究はいくつもあります。
もちろん個人のトレーニング歴や栄養状態なども結果に影響してきますが、筋力トレーニングを実施すれば高齢者の筋肥大を引き起こすことは十分可能です。
実際に高齢のお客様(70代以上)を運動指導していて、筋肉量・筋力が増加した方を何人も見ています。
まとめ
私のクライアントでも60代、70代前半、70代後半とそれぞれいらっしゃいますが、皆さん筋肉量も筋力も体力もしっかり増加しています。
重要なのは楽な運動ではなく、ある程度筋肉に刺激を入れてあげるトレーニングを実施していく必要があるという事です。また、単発での運動ではなく週に何度かのトレーニングを数ヶ月にわたって実施する事です。
筋肉は自身の生活の質を向上させていくうえで必要なものです。
何歳になってからでも遅くはないので、この記事を見たら今すぐ筋力トレーニングに取り組み始めると良いでしょう。
参考文献
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パーソナルトレーナー 井上大輔
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