自宅トレーニングとフィットネスクラブのメリットとデメリット
フィットネスクラブに通うのはとても面倒ですよね。
雨が降ったり、ウェア・シューズを自宅に忘れたり、残業で少し遅くなったり、面倒と感じる理由があります。
私も自宅の近くにフィットネスクラブがあり過去には通っていましたが、何度か通っては一定期間通うのを止め、また通ってはみるもののすぐに辞める、というのを繰り返していました。
トレーニングが嫌いというわけではなく、ジムに通うまでのハードルがとても高いという表現の方が正しいでしょうか。なので、めんどくさくなるお客様の気持ちがよく分かります。
今は自宅でのトレーニングでほぼ完結させています。少し強い刺激が欲しい時はビジターでジムを利用します。
一応、私はプロなので自宅でも成果を得られる方法を実践しています。
今回は自宅での身体づくりへの取り組みがジムと比較してどうなのかを、メリット・デメリットを交えて解説してみたいと思います。
- フィットネスクラブに通うメリット
- フィットネスクラブに通うデメリット
- 自宅で取り組むメリット
- 自宅で取り組むデメリット
- 比較・まとめ
1.フィットネスクラブに通うメリット
A.設備が充実している
設備が充実しているのは第一に挙げられる良い点ですね。
新しい設備を見ると効果が得られそうで、なんだかやる気も湧いてきます。
マッサージチェアやパワープレート、エステ機器を設置している店舗もあります。
プール、大浴場、サウナなどもあります。
こういったものは自宅では得られない体験かと思います。
B.分からない事はスタッフに聞ける
機器の使い方が分からない、フォームが分からない、自分は何キロを取り扱えば良いか分からない・・・
こんな悩みはすぐにスタッフに相談する事も出来ます。
また、ちょっとした休憩時間の話し相手にもなってくれます。
C.友達ができる(かもしれない)
これは個人のコミュニケーション力やそのジムにどのくらい通っているかにもよりますが、常連になれば常連と少しずつ距離感が近くなって、いつの間にか仲良くなっていることがあります。
会員さん同士で物々交換をしたり、食事に行ったりしている事もあります。
共通の趣味での出会いですので、割と意気投合しやすいのかなと思います。
D.やった感がある
Aで書いたことに付随して得られる感覚ですね。
いつもと異なる環境に身を置くことでちょっとした達成感が得られます。
達成のご褒美に美味しいものやビール一杯でも行きたくなりますね(笑)
2.フィットネスクラブに通うデメリット
E.基本的にフィットネスについて詳しくなれる場所ではない。
フィットネスクラブに通ったからといって、有益なフィットネスの情報や基礎的な知識が身につくわけではありません。
基本的にこの部分は会員さんの自助努力となります。
ネット上から情報を得ていくので、基礎的な知識がなければ取捨選択が難しい点です。
間違った知識をたっぷり詰め込んだ会員さんの方が圧倒的に多いです。
また、スタッフもアルバイトが殆どなので、そもそもスタッフが基礎知識を持っていないため間違った情報提供や、フワっとしたアドバイスを行いがちです。
そんなスタッフに「○○するにはどうしたらいいの?」と聞くので、間違った情報の伝言ゲームになります。
F.居づらい空気感
どこのフィットネスクラブにも古株の会員さんがいるものです。
オープン当初からの会員で、コミュニティを形成している場合が多いです。
空きスペースや施設のいたるところで井戸端会議が始まり、結構長い時間喋って盛り上がっています。
正直うるさいし、通路やロッカーで立ち話しようものならとても邪魔です。
新しい会員さんにとっては居心地が良いとは言えないですね。
G.かなりの確率で不潔
まず水回りですが、基本的に洗面台は水浸しです。
お風呂はしばらく掃除されていないことが多いです。
足ふきマットは定期的に変えてはいますが、なんせ不特定多数の人通りがあるで、まぁこれも不潔です。
ストレッチマットやマシーンのシートは汗が沢山ついています。
これらは定期的にスタッフが掃除していますが、常にクリーンな状態には出来ないのが実情です。
スタッフも常に掃除をしているわけではありませんからね。
お風呂なども掃除をしようと思ったら、水を抜いて、浴槽や壁などよく磨いて、となるのでかなりコストと時間がかかります。
こういった理由から綺麗好きの人にとってはかなりの不快感を覚えます。
特にコロナ禍においての感染リスクの高さは他施設に比べ少し高いと思われます。(特に更衣室・トイレ)
H.幽霊会員になるリスク
これはフィットネスクラブあるあると同時に、ブラックボックスでもあります。
会員は様々面倒が重なって幽霊会員になってしまいます。
何も効果が得られず、お金だけ毎月1万円前後出ていくので最悪ですね。
ちなみに幽霊会員が居なくなると、フィットネスクラブ経営はかなり苦しくなるため、解約されないように幽霊会員に対しては特にアプローチを行いません。「あなたは最近ジムに来ていないですね。そろそろ来て運動しましょう!もしくは解約しますか?」なんて優しく声掛けしてくれません。
以上がフィットネスクラブに通うメリット・デメリットでした。
3.自宅で取り組むメリット
I.いつでもできる
いつでもできるという事は、時間効率は最もよくなります。
時間も10分前後あれば十分です。器具も必要ありません。
朝起きて出勤前に、昼休みのちょっとした時間に、帰宅してお風呂に入る前に、テレビを観ながら...
色んなシチュエーションでも身体一つあれば出来るので、忙しい現代人にピッタリです。
J.人目が気にならない
自宅なので他人が居ないですから、ストレスフリーで出来ます。ご家族に見られても悪い気はしないと思います。
職場でやるのは気が引ける方もいらっしゃるかと思いますが、そういう方は家で行えばOKです。若い人が多い職場ならウェルカムな空気になるかもしれませんね。
K.コストゼロ
自宅でやるからコストゼロです。幽霊会員になる心配もありませんね!
もう少し刺激が欲しいと考え、フィットネス器具を買うにしても3,000~1万円前後あれば色々買えますし、トータルコストはかなり抑えられます。
やり方はインターネットで検索すればタダです。
自宅トレーニングはコスパ最強です!
4.自宅で取り組むデメリット
L.モチベーションの維持
これが最大の壁かなと思います。
果たして継続できるのか?甘えが出るのではないか?
とはいえ逆にフィットネスクラブに行く事を継続できるのか?と聞かれれば答えに詰まると思います。
結局は自宅でやるのも、フィットネスクラブでやるのも「自分の意志」ですので、フィットネスクラブに通うからモチベーションが高く維持されるかといわれればそうではありません。
最初の1ヶ月は環境が変わって良いかもしれませんけどね。
継続する意志を貫くのに場所は関係ないのです。
となれば、継続するシステム作りを行う方が良いです。不要なものは極力排除する事かなと考えています。
N.トレーニング効果があるのか?
この質問もよく頂きます。
結論から言うと、十分な効果が得られます。
特に「日常生活動作に必要な体力要素は自重トレーニングで十分」という事です。
これは殆ど一般の方に当てはまると思います。
日常的に重いものを持ち上げて運んだりすることが多い職業(消防士や建設業など)や、スポーツ選手、ボディビルダー、その他人に身体を積極的に見せる機会の多い方は、筋肉を一般の人より大きくしていかないといけませんから、負荷が必要になります。
そういった方は、フィットネスクラブで器具を使う必要があります。
「健康的な身体になりたい」とか「太っているから身体を絞りたい」場合は自重トレーニングで十分です。
殆どの人が正しいフォームでの自重トレーニングも十分キツイと感じるので、トレーニング効果もしっかり得られます。
また、トレーニング効果は「週当たりの総重量」に影響されるので、週2回程度、10回3セットから始めて、週3,4…回と増やしたり、10→12→15…回、3→4→5セットと「総量を増やせば」それに応じて筋肉や持久力も発達してきます。
自重トレーニングで週5回、15回5セット行うのが余裕で、更に身体を大きくしたい!と感じるなら、そこからフィットネスクラブの入会を検討すればよいと思います。
その頃にはトレーニングが習慣化しているでしょうから、フィットネスクラブを十分使い倒せるはずです。
5.まとめ
そもそも身体づくりは8割くらい食事をコントロールできるかの方が重要なので、まずは食事、次に運動(自宅にするか?フィットネスクラブに行くか?)という順番で取り組む必要があります。
これからフィットネスクラブ入会を考えている初心者や、一度でもフィットネスクラブの幽霊会員の経験がある方、広告を見るたびにフィットネスクラブに行かなきゃな…と考える方々は、一度、自宅でのトレーニングを導入するべきです。
これで十分と考えるなら自宅トレーニングに落ち着けば良いですし、自宅トレーニングを習慣化させることに注力した方が良いです。
1日5~10分くらいなら時間は取れるでしょう。歯磨きやシャワーを浴びるのと同じ考えで生活に組み込むことが大事です。
自宅トレーニングが習慣化して「もっとやりたい!」と思ったらフィットネスクラブに入会しましょう!
自分に器具が必要なのか?まずは習慣化が先か?を考えてどちらの方法が良いか選びましょう。
まずは方法を正しく学びたい!という事でパーソナルトレーナーを付ける、プライベートジムに通うといった使い方をされるお客様も多いですよ。
プライベートジムであれば運動効果はもちろん、密にならないので感染リスク回避もしやすいです。
ぜひご利用ください。
Sitting Time, Physical Activity, and Risk of Mortality in Adults