BLOG

  • 2019.06.22

紫外線はなぜ身体に悪いのか・予防法


こんにちは。トレーナーの佐藤です。

日差しが強い日が続き、ジリジリと肌が焼けるような暑さですね。

日焼け止めや日傘が欠かせなくなる季節です。

紫外線は美容の敵だったり、目に悪いとされていたりしますが果たしてどうして悪いのかまとめていきます。

 

紫外線とは

先ず、紫外線とは太陽から出ているの日射のこと。

そして紫外線はUVと表記されます。

紫外線(UV)はUV-A UV-B UV-Cの3種類に分類されていてオゾン層により直接的に地表に降りかかることはありません。

A-Cそれぞれの違いはこのような感じです。

UV-A-オゾン層ではあまり吸収されず地表に到達する

UV-B-大部分が吸収されますが残りが地表に到達する

UV-C-オゾン層で全て吸収され地表には到達しない

この3つの中でUV-Bが特に私達人や他の生物に大きな影響を与えるとされています。

 

紫外線を浴びる悪影響

3つ挙げていきます。

目の病気になるリスクを上げる

黄斑変性や角膜炎、白内障、翼状片などになってしまうリスクが上がります。

元々目自体に紫外線をカットする仕組みがあるのですが長い期間紫外線にさらされ続けるとダメージが蓄積されて上記のような病気を引き起こしてしまいます。

歳を重ねると加齢による変化も合間って病気のリスクは更に上がると判断しても良いと思います。

余談ですがマラソンランナーが日差しが強い日にサングラスをかけないと目の周りを細くする運動で、肩周りの筋肉の強張りが出たり、呼吸筋に強張りが出たりしてパフォーマンスに悪影響を及ぼすとされています。

単純に呼吸筋や肩周りの筋肉が強張ったら疲れるのが早くなることが考えられますね。

 

美容上の問題

紫外線を浴びると私達は身体の中でメラニンという物質を作り出します。

そのメラニンがシミの原因となってしまうのです。

そしてシワは皮膚のコラーゲン繊維の断裂によって起こります。

肌が黒くなるのもメラニン色素の沈着によるものとされています。

主にUV-Bが肌に赤い炎症をもたらしたり、シミやソバカス、肌の乾燥の原因となります。

UV-Aはガラスも透過してしまうほどの紫外線ですが肌に対する影響はUV-Bよりは低いです。

けれど浴び過ぎるとシワやタルミの原因になってしまいます。

柑橘系の果物に多く含まれるソラレンという物質は紫外線を浴びた後に摂取してしまうとシミの原因となってしまいますので注意が必要です。

マラソンランナーには、ランナーズフェイスと言ってシワが多い様子を揶揄されてしまったりもしますが、紫外線のもたらす悪影響の一つですよね。

私自身、中学高校とソフトテニス部に所属しており、連日強い日差しの中にいました。

その影響が今になって出てきていて、特に脚に黒いシミが出てくるようになりました。

今は若いから気にならないしシミなんて出来ないよ、と当時言われていましたが、ようやく意味がわかりました。笑

いきなりバッとシミができるのではなく、徐々に蓄積されていき、それでようやくシミが出来るんだな、と身をもって知りました。

あまり気にしていませんが、こうなるなら予防しておけばよかったと思います。

 

皮膚癌のリスクを上げる

完全な相関関係は定かではないのですが、皮膚癌になってしまうリスクを上げると言われています。

これは環境省のホームページにも記載がありますが、UV-Bが皮膚の細胞のDNAを傷つけますが、損傷したDNAを元に戻す身体の働きがあります。

この働きがあるにも関わらず、大量の紫外線を浴びると正常にDNAが元に戻らず突然変異を生じることで皮膚癌の原因となってしまうとされています。

皮膚癌の患者数は記録が残る1975年からみてほんの少しですが上がり続けているデータもありました。

おおよそ10万人に3~5人程度の割合で皮膚癌になる方がいるそうです。

インフルエンザは10人に1人がなるとされていますのでこのような感染症と比べると皮膚癌は珍しいのですね。

このように紫外線を浴びることによる悪影響があります。

では逆に良いことはあるのでしょうか?

 

紫外線を浴びる良い影響

ビタミンDを身体の中で作ってくれる

紫外線を浴びることによって身体の中でビタミンDを作ってくれます。

ビタミンDは血液中のカルシウム濃度を一定に保つ働きを持っており、骨量の維持や骨粗しょう症を防ぐ効果があります。

 

時差ボケ解消

紫外線(日光)を浴びることによって海外旅行の際の時差ボケ解消を早めてくれる効果があります。

逆に日光を浴びないと時差ボケを緩やかにしか解消されないので小一時間は浴びた方が身体は楽になりますよね。

厳密にいうと狂ってしまった体内時計を元に戻す効果があります。

このような良い影響があります。

但しこれらは適度に紫外線を浴びることによるものですので浴び過ぎは良くありません。

サンバーンという肌が赤くなるような日焼けをしたら紫外線を浴び過ぎてしまったという一つの目安にすると良いでしょう。

 

日焼けの対策方法

具体策を挙げていきます。

日焼け止めを塗る

面倒かもしれませんが外に出て長時間過ごす場合はこれが一番効果的です。

様々な日焼け止めが出ていますがSPFやPAという表示があることはご存知でしょうか?

SPFとはUV-Bを防ぐ効果を表していて、PAとはUV-Aを防ぐ効果を表しています。

それぞれ数値やプラスの記号が多いほどその効果は高いと判断出来ます。

是非、日焼け止めを探す際は商品を見比べてみましょう。

 

ビタミンCを取る

ビタミンCを取ることでメラニンが体内で作られるのを抑制したり、色素の沈着や色素を薄くすることが出来ます。

つまりシミや肌が黒くなるのを予防・改善してくれるのです。

ビタミンC凄いですよね。

柑橘系の果物に多く入っていますが、果物にはソラレンも入っているので食べないようにしましょう。

玉ねぎやキャベツ、ピーマンなどの野菜からビタミンCを取ることをお勧めします。

抵抗がなければビタミンCだけのサプリメントも売っていますので試してみてくださいね。

 

サングラスをかける

これはかけるだけなので本当に手軽ですね。

しっかりとUV加工がされているの物を選んでください。

サングラスと謳っていてUV加工がされていないものはあまり見たことがないのですが、もしUV加工がされていないサングラスを日差しガンガンの場所でかけていると眩しくないだけで、UV-AやUV-Bといった悪影響を及ぼす紫外線が目に突き刺さってしまいます・・・。

絶対に避けてください。

色々と日焼けに関する論文を読んでいるとサングラスをかけない理由として、似合わないとか、周りにサングラスをかけている人がいないから恥ずかしいとか、とのような意見が多くあるとされていました。

こればっかりは仕方ないところもある気もしますが、自分の目を守るためにも手軽に出来る防御策ですので、私は気にせずかけてくださいと思っています。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は紫外線を浴びることがどうして身体に悪いのかを中心に、紫外線を浴びることによる身体の良い変化、そして紫外線から身を守るための対策を挙げました。

長時間太陽の下にいる方は今からでも対策をしていきましょう。

目の病気になったり、皮膚癌になったりすると嫌ですよね。

手軽に出来る対策も挙げていますので参考程度になれば幸いです。


※参考文献

「紫外線に対する意識とサングラス装着の実態 2008年」

「紫外線による健康影響 環境省」

「紫外線皮膚障害とオゾン層 1993年」

「日本体育協会公認アスレティックトレーナー 専門科目テキスト」