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  • 2023.08.22

アルツハイマー病に対する身体活動と運動介入の効果

運動は、脳細胞を増やす効果や記憶力の向上、記憶したものを出力する能力など脳機能に対してもポジティブな向上をもたらすことが知られています。

アルツハイマー病は、記憶、思考、行動に問題を起こす脳の病気です。

過去10年間、身体活動(PA)(または「運動」)は、アルツハイマー病の病態生理の発症に影響を及ぼす主な修正可能因子の1つとして同定されてきました。今回は、PA/運動とアルツハイマー病発症リスクとの関連、およびアルツハイマー病の進行に対する運動介入の効果に関するエビデンスを要約するための包括的レビューを紹介します。

方法:PubMed、SportDiscus、Cochrane Library、Web of Science(2022年3月)において系統的検索を行い、PAとアルツハイマー病発症との関連を評価するメタアナリシス、アルツハイマー病患者に対する運動介入の効果を評価するメタアナリシスを同定した。

結果:21の研究が含まれた。最も強力なエビデンスのある結果は、アルツハイマー病リスクに対する運動療法のポジティブな効果を明らかにした。具体的には、WHOが推奨する運動量を満たすことがアルツハイマー病リスクの低下と関連していた。また、認知機能、身体能力、機能的自立に対する運動のプラスの効果も明らかにされた。

結論:定期的な運動がアルツハイマー病リスクを予防するという強いエビデンスがある。運動はアルツハイマー病患者のいくつかの側面を改善するようであるが、最大の効果を促進する運動の特徴を明らかにするための研究が必要である。

WHOが推奨する運動量を満たすことが、効果を得られるポイントになります。どの程度の身体活動が推奨されているのでしょうか?

WHOは次のように推奨しています:以下のように、筋力トレーニングと有酸素運動の両方が必要です。

  • 18~64歳の成人、65歳以上の高齢者は、少なくとも150~300分の中強度の有酸素運動を行うべきである
  • または、少なくとも75~150分の活発な強度の有酸素性身体活動、または1週間を通じて中等度と活発な強度の活動を組み合わせる。
  • 中等度以上の強度で、すべての主要な筋群を含む筋力強化活動も週2日以上行うべきである。
  • 中強度有酸素性身体活動を300分以上に増やすか、150分以上の強度の有酸素性身体活動を行うか、または中強度と強度の同等の活動を組み合わせて週を通して行うことで、さらなる健康上の有益性が得られる。
  • 座っている時間を制限すべきである。座っている時間をあらゆる強度(軽い強度を含む)の身体活動に置き換えることで、健康上の利益が得られる。
  • すべての成人および高齢者は、高レベルの座りがちな行動が健康に及ぼす有害な影響を軽減するために、推奨レベル以上の中強度から強度の身体活動を行うことを目指すべきである。
  • 高齢者は、週1回の身体活動の一環として、機能的能力を高め、転倒を予防するために、中等度以上の強度で、機能的バランスと筋力トレーニングに重点を置いた多様な多成分の身体活動を週3日以上行うべきである。

また、歳を重ねるほど運動の頻度を増やしていく必要があります。これは加齢に伴って失われる体力要素の量が多くなるからです。

さらに、WHOは世界の80%以上の人が運動不足で、運動している人も25%はその強度と量が不足している(運動の恩恵を十分に受けれない)と述べています。

主な事実

  • 身体活動は心、体、精神に大きな健康効果をもたらす。
  • 身体活動は、心血管疾患、がん、糖尿病などの非感染性疾患の予防と管理に貢献する。
  • 身体活動はうつ病や不安症の症状を軽減する。
  • 身体活動は、思考力、学習力、判断力を高める。
  • 身体活動は青少年の健全な成長と発達を促進する。
  • 身体活動は全体的な幸福感を高める
  • 世界全体では、成人の4人に1人が推奨される身体活動レベルを満たしていない。
  • 運動不足の人は、十分に運動している人に比べて死亡リスクが20%~30%上昇する。
  • 世界の青少年人口の80%以上が運動不足である。

まとめ

運動はアルツハイマー病リスクを低下することに役立つとのことでした。もちろん、そのほか、認知機能、身体能力、自立などさまざまなポジティブ影響もあるとのことです。

WHOが推奨する運動量を満たすことが、効果を得られるポイントになります。

日本のフィットネス参加率は4%程度です。さらにその25%は十分な効果が得られる運動は出来ていません。ということは運動で健康になれる人はほとんどいない(人口の3%くらい)という事になります。

何をどのくらいしたらいいかわからない、1人で運動を継続することは難しい、そんな人はパーソナルトレーニングを検討されてみてはいかがでしょうか?パーソナルトレーナーがきっと力になってくれるはずです。


参考文献

Effects of physical activity and exercise interventions on Alzheimer’s disease: an umbrella review of existing meta-analyses

WHO:Physical activity

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パーソナルトレーナー 井上大輔

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