昼寝がパフォーマンスに与える影響
昼寝が認知とパフォーマンスに影響を与えるのかを調べた研究を紹介します。
結論は、30分から60分までの日中の仮眠は、認知能力および身体能力の改善、ならびに自覚的疲労の軽減につながるようです。
研究の概要は以下の通りです。
目的:通常の睡眠と部分的な睡眠不足(必要以上に睡眠時間を短くする)後の日中の仮眠と認知・身体スポーツパフォーマンスおよび疲労との関連を推定すること。
デザイン:システマティックレビューとメタアナリシス。
データソース:PubMed、Scopus、Web of Science、Cochrane Central、SportDiscus、PsycINFOの各データベース。
研究選択の適格基準:開始から2022年12月2日までに入手可能な日中の仮眠がスポーツパフォーマンスと疲労に及ぼす影響に関する無作為化対照試験。標準化平均差(SMD)とその95%適合区間(CI)は、ランダム効果モデルによるDerSimonian-Laird法を用いて推定した。
結果:含まれる22の試験において、18歳から35歳の男性被験者291名(トレーニングを受けたアスリート164名、身体活動的な成人127名)が研究対象となった。通常の睡眠後に実施した場合、12時30分から16時50分(14時00分が最も多い)の仮眠は、認知的パフォーマンス(SMD=0.69、95%CI: 0.37~1.00; I2=71.5%) と身体的パフォーマンス(SMD=0.99、95% CI: 0.67~1.31; I2=89.1% )、疲労感の軽減(SMD=0.76、95% CI: -1.24~- 0.28; I2=89.5%)を向上させました。仮眠のポジティブな効果は、部分的な睡眠不足の後でも確認されました。全体として、仮眠時間が30分以上60分未満で、仮眠覚醒から検査までの時間が1時間以上の場合に、より高い効果が得られた。
結論:通常の睡眠または部分的な睡眠不足の後、30分から60分までの日中の仮眠は、認知能力および身体能力の改善、ならびに自覚的疲労の軽減に、中程度から高い効果をもたらす。
まとめ
寝不足を感じる人は30~60分(もしくは少しでも)日中に仮眠を取り入れると良いでしょう。スポーツや運動のパフォーマンスが向上します。
企業では昼寝の時間を設けたり、在宅ワークでちょっと仮眠したりすると仕事のパフォーマンスも上がる可能性があります。
疲労でパフォーマンスが落ちた状態で(特に昼食後や夕方あたり)仕事をするか、多少仮眠をとって仕事をするか、例えば同じ8時間でどちらが生産性が高いのかは検証してみないと分かりませんが...
参考文献
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パーソナルトレーナー 井上大輔
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