JAXA 筑波宇宙センター見学 感じた事 ~筋肉って大事~
2017年9月18日にJAXA筑波宇宙センターを見学してきました。
そこで感じたことを簡単に書いていきたいと思います。
↑JAXAのロゴ
ヒトは地球上に居る限り重力を受けながら生活しています。
その重力に抗いながら自分の意志通りに行動して人生を謳歌することになるので『筋肉が重要ですよ』という事は度々ブログを通じて発信してきました。
宇宙空間では無重力で生活する事になります。無重力が宇宙飛行士に及ぼす影響として
- 筋肉量の減少
- 骨量の減少
これらが急速に起こります。これが健康状態に悪影響を及ぼします。
この影響が考慮され、現在の宇宙飛行士の宇宙空間での仕事の任期は基本3ヶ月となっているようです。※長くても6ヶ月
地球上での筋肉の減少量は成人の人で年間0.5~1%です。
しかし宇宙飛行士は3ヶ月での宇宙空間での生活で9%ほど筋肉量が低下するようです。
筋力は10%前後低下するようです。(1~2週間の宇宙飛行後の筋力低下率は,飛行前と比較すると腰部背屈筋が 23%と最も大きく,膝関節伸展筋で12%,腰部前屈筋(腹筋)で10%,足関節背屈筋で8%,膝関節屈筋で6%であった。)
筋持久力を飛行前と比較すると,大腿四頭筋で15%,ハムストリングで12%低下していたそうです。
因みに筋肉には骨格筋と内臓の筋肉があります。そのどちらも低下しますので、この状態で地球に戻ってくると心臓の力も骨格筋の力もかなり衰えているので、自立での起立・歩行は容易ではなくなるようです。
一般の人の生活にあてはめてみる
宇宙環境での身体変化の研究で、ベッド上での生活を90日間行うというものがあります。
これは模擬的に宇宙空間での身体の変化を体感し、それに耐えうるかを評価しています。一切起き上がる事は許されず、食事、仕事、運動、排泄など全てベッド上で行います。ベッドにはマイナス6度(頭が下になる)の傾斜がついています。
こういった話を聞いて感じたことは、入院状態や不活動な習慣の人は同じような反応が起こるので大変危険だという事です。高齢者や患者さんに限らず一般の人もどんどん筋肉が萎縮してきています。
デスクワーク、スマホゲーム、ネットサーフィンなど、最近では在宅ワークで駅まですら歩かない。
動かない機会は沢山あるのでその分筋肉量が減るスピードが早くなり、筋肉量が減れば、サルコペニアや肥満、代謝性疾患(糖尿病、脂質異常症など)にも繋がります。
高齢化もそうですが、こうした時代背景もあり、患者数は年々増加してきているのだと考えられます。そして更に世の中は便利になっていくので、この数は更に増加。代謝性疾患に於いては若年化してくと思われます。
日常生活や自宅トレーニング・ジムでのトレーニングで、いかに自分の身体に『荷重』をかけれるか、重りを足してかかる重力を大きくできるかを考えていくと良いでしょう。
まとめ
だからこそ、時間効率よく運動の効果(特に骨格筋量)を得る必要があるので、筋トレは一般の人にとってもより必要なものになってくると考えています。筋トレでも心拍数は少し上がるので、多少なりとも心臓血管系の能力も向上します。諸々効果が得られる筋トレが忙しい現代人にはベストだと考えられます。
JAXAを見学しながら、そんなことを思った休日でした。
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参考
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