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2023.10.17

時間帯と心肺反応および持久力パフォーマンス

運動がヒトの機能に及ぼす時間帯による影響については、依然として不明確な点が多いです。 お客様からも何時くらいにトレーニングをするのが効率が良いのですか?と聞かれる事も多いです。 そこで、心肺反応と持久力パフォーマンスの日内変動に関する既存のエビデンスを、メタ分析的アプローチを用いてさらに分析することを目的とした研究を紹介します。 結論からいうと、午後にトレーニングした方が有酸素運動のパフォーマンスを引き出しやすいです。 方法 文献検索は、PubMed、CINAHL、Google Scholarなどのデータベースを用いて行った。論文の選択は、被験者の特徴、運動プロトコル...

2023.10.15

【読み物】フィットネスのトレンド

身体活動(PA)は、生活の質(QOL)を向上させる発生装置です。 運動は、早期死亡、冠動脈性心疾患、脳卒中、高血圧、2型糖尿病、がん、体重増加、危険な転倒のリスク、不安、認知機能低下などのリスクを減少させるなど、幅広い健康上の利益をもたらします。さらに、運動が高齢者の機能的能力を支え、睡眠の質を高め、股関節破裂や骨粗鬆症の危険性を減少させることを示す、比較的確かな科学的証拠もあります。 世界保健機関(WHO)は、最低限必要な運動量と質は、中等度の運動で150分/週、または強度の運動で75分/週であると報告しています。これは、人が活動するのに必要な最低限の平等な時間を表しているに過ぎ...

2023.10.12

健康のためにパーソナルトレーニング。糖尿病、高血圧、脂質異常

弊社には、現在の健康状態(糖尿病、高血圧、脂質異常症など)を改善したい方、状態が不安なので予防のために利用したいという方が沢山利用されています。そして、多くの会員様が歳を重ねるにも関わらず、健康状態は皆改善する傾向にあります。これは私が開業当初から「お客様の健康改善のためにパーソナルトレーナーとして関わる」という想いが実現しているところです。さらに多くの人に弊社のサービスを活用していただくために尽力して参りたいと考えております。 さて、パーソナルトレーニングが健康状態改善に効果があるのか?このテーマのヒントとなる研究を紹介します。 2型糖尿病患者における身体活動介入への遵守に関する...

2023.10.11

腰痛患者における自宅での運動トレーニングの効果

一般的な腰痛(LBP)は公衆衛生上の主要な問題です。 運動療法は、第一選択治療として推奨されています。しかし、公的医療制度では、運動療法を行える施設が不足しています。 自宅が最も利用しやすい環境であることを考慮すると、自宅での運動は、腰痛の管理において特に注目されるかもしれません。 運動施設では、有酸素運動やレジスタンス運動、ピラティス、スタビライゼーション/運動制御などの様々なトレーニングセッションによって、腰痛のリスク軽減が達成されることを示唆するメタアナリシスもあります。 しかし、腰痛における自宅での運動については、データが乏しいです。年齢、性別、教育などの個人の...

2023.10.09

運動は様々な意味で薬になる

運動は、健康増進を目的とした体系的な身体活動メニューです。 健康増進や多様な慢性疾患の管理における運動の有効性は十分に立証されていますが、新たな健康状態が次々と浮上し、その他の慢性疾患の管理・コントロールは、スポーツ・運動医学の科学者や臨床医にとって継続的な課題となっています。 医学的介入としての運動を支持する研究は進化し続けています。 COVID-19後の状態、そして膝 Longobardi氏らは、RCTにおいて、重度のCOVID-19生存者における16週間の在宅運動トレーニングプログラムの有効性を証明しました。このRCTは、重症/重篤なCOVID-19から回復した患者の治療...

2023.10.07

内臓脂肪を減らすなら食事制限よりも運動した方が良い

WHOによると、2016年には世界の成人の39%が体重過多、13%が肥満でした。肥満が心血管疾患、2型糖尿病、メタボリック症候群、がん、その他の慢性疾患の主要な要因であることはよく知られています。 過去数十年にわたり、定期的な運動とカロリー制限を取り入れたライフスタイル介入戦略を促進するために、国際的に認められた肥満管理ガイドラインが開発されてきました。 以前の無作為化比較試験では、カロリー制限よりも運動による内臓脂肪の低減が優先されることが示されています。両者は肥満の予防と管理のためのライフスタイル戦略として確立されていますが、運動とカロリー制限に対する生理的および代謝的適応は根...

2023.10.06

脳の白質と身体活動、心肺機能、運動との関連

定期的な身体活動は、特定のがん、心血管疾患、2型糖尿病の発症率低下など、多くの健康上の利益と関連しています。 運動のポジティブな効果は脳にも及んでおり、大規模な疫学研究では、身体活動、心肺フィットネス、運動のレベルが高いほど、晩年における軽度認知障害や認知症のリスクが有意に低下することが実証されています。このような効果の根底には、運動が神経可塑性(内的要因や環境要因の変化に応じて脳の構造や機能を修正する脳の本質的な能力)に対して広範で豊富な効果を持つという研究結果があります。 (Voss et al. 例えば、有酸素運動を行うと、成長ホルモンや神経栄養因子(脳由来神経栄養因子など)...

2023.10.05

【脳科学】皮肉なリバウンド効果ー抑制されると意識する

減量をしようとする際に、「○○は食べてはいけません」とトレーナーや医師・栄養士(あるいはインターネット記事)などから指示を受けるケースがあると思います。 しかし、このアプローチはほとんどの場合で上手くいきません。「○○はダメ」と抑制されると脳みそは『○○について強く意識する』ように出来ているのです。 これを検証したのが以下の研究です。【シロクマ実験】と言われている有名なものです。 思考抑制の矛盾効果 最初の実験では、5分間の意識の流れを言語化する被験者に、白熊を思い浮かべないように言及し、思い浮かべた場合はベルを鳴らすように指示した。言及とベルの音によって示されるように、被...

2023.10.04

ダイエット成功の秘訣:筋トレとタンパク質の重要性

ダイエットは、筋力トレーニング、タンパク質、そして食事。これらの要素が、健康的な体重管理と理想的な体型を手に入れるための鍵です。この記事では、これらの要素の重要性に焦点を当て、最終的には専門家との協力がダイエット成功のカギであることを強調します。 ダイエットとは何か? ダイエットとは、体重を管理し、健康を維持するために食事療法を調整するプロセスです。多くの人々がダイエットを通じて体重を減少させることを目指していますが、正しいアプローチを選択することが重要です。世の中に出回っているダイエット情報は偏りが大きいです。 そして、数ヶ月の短期間減量ではなく、体型維持は一生続く事を念頭に置く必...

2023.10.02

高齢者の1年間の筋トレ後の追跡調査-筋量と筋力の変化

今回は、高齢者で自宅で行う筋力トレーニングと施設で行う筋力トレーニングを比較し、介入終了後の6ヶ月間における筋肉量と筋力の維持がどのように変化したかを調査することを目的とした研究の紹介です。 結論からいうと、自宅でのトレーニングは、施設でのトレーニングと比較して、筋量と筋力の維持には優れていない。という結果でした。 本研究の目的は、センターでのレジスタンストレーニングと比較した自宅でのレジスタンストレーニングが、介入終了後6ヵ月経過した高齢者において、筋量および筋力の良好な維持と関連しているかどうかを調査することであった。 ホエイプロテインを毎日補給するホームベースの軽強度トレー...

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