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  • 2022.09.16

男女における超加工食品摂取と大腸がんリスクとの関連性


大腸がんは、米国では男女ともに 3 番目に多く診断される悪性腫瘍であり、世界的にはがんによる死亡原因の第 2 位となっています。日本においても大腸がんは罹患率2位のがんとなっています。

食事は、大腸がんの重要な修正可能リスク因子として認識されてきました。これらの食品は通常、砂糖、油脂、精製デンプンを多く含み、腸内細菌叢の組成を悪化させ、大腸がんの確立した危険因子である体重増加や肥満のリスク上昇に寄与しています。

超加工食品を多く含む食事は、通常、食物繊維、カルシウム、ビタミン D などの大腸がん予防に有益な栄養素や生物活性化合物も少ないです。超加工食品の例としては、炭酸飲料、ソーセージ、ビスケット、キャンディー、インスタントスープ/ヌードル、甘い/香ばしいパッケージスナック、糖分の多い牛乳ベースおよび果物ベースの飲料などがあり、一般的なイメージとしても身体に良くは無さそうなイメージがあるかと思います。

これらは栄養プロファイルが低いことに加え、超加工食品には一般的に食用乳化剤や人工甘味料などの食品添加物が含まれていますが、これらの一部は腸内マイクロバイオームの炎症誘発性を高めることが示唆されており、結腸発がんを促進します。さらに、潜在的な発がん性物質は、硝酸ナトリウムを含む食肉の加工中(例えば、ニトロソアミン)または熱処理中(例えば、アクリルアミド)に生成されたり、超加工食品の包装から移行する可能性もあります(例えば、ビスフェノール A)。

スペインで行われた多施設共同ケースコントロール研究において、Romaguera たちは、超加工食品(超加工食品の例としては、炭酸飲料、ソーセージ、ビスケット、キャンディー、インスタントスープ/ヌードル、甘い/香ばしいパッケージスナック、糖分の多い牛乳ベースおよび果物ベースの飲料などがある。)の消費と大腸がんリスクとの間に正の相関があると報告しました。

大腸がんはまた、異なる解剖学的部位、すなわち、近位結腸、遠位結腸、直腸に発生する腫瘍の病因が異なる可能性のある、不均一な疾患と考えられています。

したがって、3つの大規模前向きコホートの男女を対象に、超加工食品の摂取と大腸がんリスクとの関連性を検討した研究を紹介したいと思います。

デザイン

食事頻度調査票を用いて4年ごとに食事摂取量を評価した前向きコホート研究。

設定

米国の3つの大規模コホート。

参加者

Health Professionals Follow-up Study(1986-2014)の男性(n=46,341)とNurses’ Health Study(1986-2014、n=67,425)およびNurses’ Health Study II(1991-2015、n=92,482)の女性(n=159,907)で、ベースラインで食事摂取量が有効でがん診断がないもの。

結果

  • 24-28年の追跡期間中に3216例の大腸がん(男性、n=1294、女性、n=1922)が記録された。
  • 超加工食品摂取の下位5分の1の人と比較して、最高5分の1の男性は大腸がん発症リスクが29%高く、正の相関は遠位結腸がんに限定された。
  • これらの関連は,肥満度や食事の栄養的質の指標(すなわち,西洋式食事パターンまたは食事の質スコア)をさらに調整しても,有意なままであった。
  • 女性では、全体的な超加工食品の消費と大腸がんのリスクとの間に関連は認められなかった。
  • 超加工食品のサブグループでは、肉/鶏肉/魚介類をベースにした調理済み食品の消費が多く、砂糖入り飲料があった。
  • 男性では調理済み/加熱済み混合料理が大腸がんリスク上昇と関連し、女性ではヨーグルトと乳製品ベースのデザートが大腸がんリスクと負の関連を示した。

結論

3つの大規模前向きコホートにおいて、男性では超加工食品全体、男女では超加工食品のサブグループの高消費は、大腸がんリスクの上昇と関連していた。大腸発癌に寄与する超加工食品の潜在的な属性をより理解するために、さらなる研究が必要である。

まとめ

以上のように、超加工食品の摂取は大腸がんのリスクを高める事が分かりました。

超加工食品は、安価で便利で美味しく作られているものばかりです。しかし、それに依存してしまうと健康を大きく害する恐れがあります。

炭酸飲料、ソーセージ、ビスケット、キャンディー、インスタントスープ/ヌードル、スナック菓子、糖分の多い牛乳ベースおよび果物ベースの飲料。これらのものは極論を言えばムダな栄養であり、摂取の頻度が多い(週2回以上でも多いと思います)なら、それは依存している状態だと言えるでしょう。

紹介した研究は、人々の健康状態をより良くするために、ある種の超加工食品を制限することの公衆衛生上の重要性を支持するものですが、実際に超加工食品の販売が制限されることは無いでしょう。

極力、これらの加工食品は食事から除外するよう行動することが自身の健康を守る事に繋がります。


参考文献

Association of ultra-processed food consumption with colorectal cancer risk among men and women: results from three prospective US cohort studies

世界習慣病の調査・統計:大腸がん

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