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  • 2022.11.30

身体活動(運動)とCOVID-19の感染、重症度、死亡のリスク

COVID-19の原因物質であるSARS-CoV-2は、2019年に武漢(中国・湖北省)で検出されました。2020年3月にWHOによってパンデミックと宣言されたCOVID-19は、壊滅的な人的・経済的影響をもたらしています。

世界中の研究者は、臨床的判断や公衆衛生戦略に役立てるため、ウイルス関連の罹患、入院、死亡の要因を理解する研究を継続的に行っています。年齢、性別、人種などの個人的な特徴や、糖尿病、肥満、高血圧、呼吸器疾患などの健康状態など、病気の重症度を高める危険因子はすでにいくつか確認されています。

定期的な身体活動が、前述のCOVID-19の重症度上昇の危険因子の発生率を下げるなど、多くの有益な健康効果を発揮することはよく知られています。おそらくより重要なのは、身体活動が免疫防御を強化し、COVID-19パンデミック時のストレスによる免疫への悪影響を軽減する能力です。これまでの研究で、十分な身体活動が、少なくとも部分的には免疫上の利点により呼吸器感染症の感染性と重症度の両方に対して保護効果があることが示唆されています。

目的:成人における身体活動とSARS-CoV-2感染、COVID-19による入院、重症化、死亡のリスクとの関連を定量的に明らかにすること。

デザイン:システマティックレビューとメタアナリシス。

データソース:2022年3月までに3つのデータベースを系統的に検索した。

研究選択の適格性:成人における定期的な身体活動と少なくとも1つのCOVID-19の転帰との関連を報告する査読済みの論文を対象とした。

結果:16の研究が含まれた(n=1,853,610)。

全体として、定期的に身体活動を行っている人は、感染症、入院のリスクが低いとされた。

COVID-19重症化およびCOVID-19関連死亡が非元気者と比較されることが示された。その結果、週当たりの身体活動量と重度のCOVID-19疾患および死亡との間には非線形な用量反応関係があり、用量反応曲線は週当たり約500 MET-分で平坦化されることが示された。

結論:定期的な身体活動は、COVID-19の有害な転帰の可能性の低さと関連しているようである。我々の発見は、公衆衛生戦略として十分な身体活動を実施することの保護効果を強調するものであり、重度のCOVID-19のリスクを減少させる利益をもたらす可能性がある。

最も効果があるのは、1週間に少なくとも500MET分の運動を行うこととありますが、これは、週に150分の中強度の身体活動または75分の高強度の身体活動に相当します。

一般の方が高強度の運動を行うことは現実的に難しい部分があるため、週に150分の中強度の身体活動を目安にするのが良いと思います。

“強度”が重要です。有酸素運動であれば歩く・走る速さがある程度速くなければなりません。最低でも自分が可能な限り速く歩く“早歩き”で実施すると良いでしょう。早歩きでそこまで息が上がらないような体力のある人は、ジョギングをすると良いです。

週150分なので1日30分なら5日行う必要があります。

筋力トレーニングなら、70〜80%強度が中程度の運動にあたります。70%なら12回は挙げれるけど13回は挙げれない重さで12回行うこと、80%なら8回挙げれるけど9回は挙げれない重さで8回行うことです。大体このくらいの重さと回数で3セット行うのが中強度の筋力トレーニングとなります。

筋トレなら週2〜3セッション行えば充分と考えられています。

まとめ

日本では2022/11/30現在、新型コロナ新規感染者数の発表や警戒感など徐々に薄れつつある印象ですが、今後もウイルスがなくなることは無いと言えるでしょう。うまく付き合っていかなければなりません。感染対策を十分に行っていても、潜伏期間があることから思わぬところで感染してしまうことも十分にあり得ます。

従って、感染した際にできるだけ重症化しないよう身体的準備をしておく必要があると考えられます。

これから年末年始も控え、食事量増加や飲酒の機会が増えて多くの人は体重増加を経験するでしょう。親戚が集まって会食をしたり、年始の挨拶などがあったりと、人と人との接触の回数が増えるほどウイルスの感染リスクは高まります。これがダメというわけではなく、もし感染してしまっても重症化しないように運動習慣をつけておくことが大事ですね。


参考文献

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パーソナルトレーナー 井上大輔

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