運動不足の成人におけるデスク下ペダリング装置
デスク下ペダリングデバイスは、仕事に関連したエネルギー消費量の世界的な減少に伴う健康リスクの軽減に役立つ可能性があります。しかし、身体運動不足の成人において、同時並行的な作業パフォーマンスを促進するための最適なペダリング作業速度は不明です。
今回は、2つの軽い強度のペダリング作業速度が、身体運動不足の成人の作業パフォーマンスに及ぼす影響を調べた研究を紹介します。
方法:高齢者(45~65歳)対若年者(20~44歳)、男性対女性、過体重・肥満(体格指数[BMI]、25~35kg-m-2)対標準体重(BMI、18.5~24.9kg-m-2)の参加者を同数募集した。グラエコ・ラタン・スクエア・デザインを用いて、参加者(n = 96)は、机の下のペダリング装置を2つの座位軽強度作業速度(17Wと25W)で使用することが、客観的に測定されたタイピング、読書、論理的推論、および電話タスクのパフォーマンスに及ぼす影響を評価するための実験室実験を行った。各ペダリング負荷における人間工学的快適性も評価した。等価性検定を用いて、ペダリング条件とペダリングなし条件での作業パフォーマンスを比較した。
結果:17Wおよび25Wのペダリング作業速度に対する介入の遵守率は95%を超えた。各ペダリング条件と非ペダリング条件の平均作業成績得点は、α=0.025のもとで同等であった。年齢、性別、BMIは、ペダリングが作業成績に及ぼす影響を有意に緩和しなかった。参加者は、25Wの作業速度に比べ、17Wの作業速度で作業タスクを完了する方が快適であると報告した。
結論:運動不足の成人は、17Wと25Wのペダリングとペダリングなしの条件下で、同程度の作業パフォーマンススコアを得た。17-Wペダリングは快適であり、多様な運動不足労働者にデスク下ペダリングを紹介する出発点として適切である。
まとめ
エアロバイクを自宅に置くのは邪魔でしょうがないですが、ペダルだけの装置であれば机の下設置しても邪魔にはなりません。
このペダルを漕ぎながら仕事をしても特に作業効率の低下はなかったとの事です。ペダルの重さは重いよりも軽い方が快適度は高いようでした。なので、軽めの負荷でペダルを漕ぎながらデスクワークをするというのが継続性は高いと考えられます。
脚をじっとしておくよりもペダルを漕いでいる方が健康的であるのは間違いない(少なくともデメリットは無い)ので、在宅ワークで外に出る機会が著しく減ったという方は導入するのが良いと思います。
参考文献
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