音楽とモチベーション
音楽は、臨床的な回復からスポーツや福祉への介入まで、様々な場面でますます活用されるようになっています。
音楽に関連した動機づけは、音楽がこれらのプロセスを促進するためのメカニズムとして考えられることが多いが、これまで体系的に評価されたことはありません。
今回のシステマティックレビューでは、音楽(療法)介入を含む研究を、練習したい、音楽活動が好き、介入に対する患者のアドヒアランスといった動機づけに関連する指標とともに検討しました。
我々の目的は、音楽が課題遂行および/またはリハビリテーション環境における動機づけの増加と関連しているかどうか、また、このことがひいては臨床結果やトレーニング結果の向上に関連しているかどうかを調べることでした。
79の研究が組み入れ基準を満たし、その大部分(85%)は、音楽がある場合、ない場合に比べ、動機づけのレベルが上昇することを示しました。
さらに、モチベーションが高まった研究では、ほとんどの場合(90%)、臨床結果やその他の結果が改善されました。
これらの結果は、動機づけが音楽を用いた介入の根本的なメカニズムであるという考え方を支持するものであるが、行動学的、認知学的、神経生物学的な観点から、どのメカニズムが動機づけを増加させる上で重要であるのか、また、動機づけのメカニズムが音楽を用いたパラダイムにおける有効性の他の要因とどのように関連しているのかを確認するためには、より確固としたエビデンスが必要です。
音楽を聴く事で、リハビリテーション(運動)や課題遂行(仕事)に対するモチベーションが高まるようです。
重要な会議の場で音楽をかけるというのは逆に気が散るかもしれませんが、多くの人がパソコンを触っているようなオフィスではBGMをかけている方が仕事の意欲は保ちやすいかもしれません。
特に昼食を終えた後の午後からの仕事は、集中力が切れやすくパフォーマンスも落ちやすいと思います。音楽をかけて眠気は覚ましつつ、リラックスしてパフォーマンスを上げるというのは有効かもしれません。
参考文献
Motivation and music interventions in adults: A systematic review
関連
主な情報仕入れ先
- PubMed/論文検索サイト
- NSCA/全米ストレングス&コンディショニング協会
- ACSM/アメリカスポーツ医学会
- BMJ sport medicine/ブリティッシュメディカルジャーナル
- Harvard Health Publishing/ハーバード・ヘルス・パブリッシング
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パーソナルトレーナー 井上大輔(外科代謝栄養学会/臨床栄養代謝学会/感染症学会)
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